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2003 年度 実績報告書

準リアルタイム離島(無人島)地震観測システムの構築と試験観測

研究課題

研究課題/領域番号 14540398
研究機関鹿児島大学

研究代表者

後藤 和彦  鹿児島大学, 理学部, 助教授 (20244220)

研究分担者 八木原 寛  鹿児島大学, 理学部, 助手 (60295235)
キーワード地震観測システム / データロガー / 離島 / 無人島 / 衛星携帯電話 / 太陽電池
研究概要

周辺を海に囲まれている日本での地震活動の監視や調査研究では,海域での観測が不可欠である.しかし,海底地震計による観測の多くは短期間に限られており,また小さな離島での観測もあまり実施できていなかった.一方,最近の技術の進歩により原理的には無人島を含む離島でのリアルタイムでの地震観測は可能となってきているが,経費などの問題からすぐに実現することは困難である.本研究は,リアルタイム観測が実現するまでの期間に実施可能な準リアルタイム地震観測システムを既存の観測装置を一部改造して構築するとともに,離島(無人島)でのリアルタイム地震観測を行う際の問題点を洗い出すことである.平成14年度の予備観測により作り上げたシステムのプロトタイプの概要は以下のとおりである.観測点でメモリに蓄積されているサンプリング周波数100Hz・分解能24bit・3成分の波形データは,主局からの切り出し命令に従って必要なものだけを一般電話回線あるいは衛星携帯電話で主局に伝送する.時刻はGPS時計信号を1時間に1回受信し校正することにより管理されている.電源部は商用電源または太陽電池とバッテリーで運用される.なお,本システムは無人島での観測,すなわち保守・点検を頻繁には実施できないことを想定して,例えば日照不足などにより電力が不足した場合には自動的にシステムを一時休止し,日照が確保できた時点でシステムを再起動するなど,いくつかの自己回復機能を持たせている.本システムは喜界島での約半年間の長期ランニングテストを行った後,平成15年11月からのトカラ列島南端・奄美大島西方の無人島・横当島での試験観測は現在も順調に稼働しており,システムとしてほぼ完成している.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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