マイケルソン干渉計型の位相ロックダブルパルス励起蛍光量子位相干渉計の製作をおこなうと同時に理論的的な定式化・シミュレーション計算をおこなっている。 干渉計は相対光学位相角の制御されたダブルパルスを生成するための核心部分となる。この干渉計の光路長制御を機械的なステージでおこなっていたが、空間=時間分解能が不十分であったので、新たに液晶制御に変更した。これによりλ/4程度からλ/200程度(670アト秒から3アト秒)へと、分解能を一気に向上させることが出来た。この際、古いパソコン(PC9801VM)とN88BASICの組み合わせでのシステム制御系を、Windows+LabViewによる制御系へ一新し、ステージ、液晶、ロックイン、他波長同時検出CCD波長計、フリンジ測定計等を一台のパソコンで統一的に制御出来るようなシステム制御計を構築した。 ペリレンダイマーやテトラセンダイマーの分子間相互作用に基づく量子ビート測定をおこない、装置の能力評価等をすすめている。
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