研究課題/領域番号 |
14540525
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
吉本 則之 岩手大学, 工学部, 助教授 (80250637)
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研究分担者 |
吉澤 正人 岩手大学, 工学部, 教授 (30220619)
小川 智 岩手大学, 工学部, 助教授 (70224102)
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キーワード | 有機薄膜 / 配交制御 / 磁場配向 / 導電性有機物 / 分子設計 / 分子デバイス / X線回折 |
研究概要 |
有機薄膜を用いた電子・光素子開発に関する研究は近年急速に進展しており、実用的な分子電子デバイス実現への期待が高まっている。分子デバイス開発にあたっては、有機分子の精密な配向・配列制御技術の確立が望まれており、磁場等を用いた有機薄膜の面内配向制御と薄膜面内の配向評価技術を確立することが重要である。本研究では、まず、10テスラマグネットで使用可能な真空蒸着膜を新たに設計、制作し、強磁場中で各種有機半導体の真空蒸着膜を作製することに成功した。さらに、膜の配向、構造を面内X線回折法で評価するとともに、無磁場環境で作製した膜の構造と比較した。一方で、磁気異方性ユニットを組み込んだ新しいドナー分子の分子設計、合成を行った。 種々の機能性有機分子の蒸着膜を10テスラの超伝導マグネット中で作製した結果、pryleneやp-sexiphenyl等のベンゼン環有する物質において顕著なモルフォロジーの変化や、配向の変化が認められた。また、面内配向評価技術の確立に関しては、prylene、p-sexiphenyl、p-quatrophenylのNaCl(001),KCl(001) KBr(001)基板上のエピタキシャル方位関係をX線回折により決定することに成功した。一方、新たに合成したTTF誘導体分子を用いて自己組織化単分子膜を合成することに成功し、単分子膜として十分なドナー性能を発揮することを確認した。
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