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2002 年度 実績報告書

コール酸の特性を活かした分子集合体の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14540528
研究機関千葉大学

研究代表者

幸本 重男  千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (90195686)

キーワードコール酸 / 液晶 / 水素結合 / コーラファン / 分子集合体 / ホスト-ゲスト
研究概要

本研究の目的は容易に入手が可能で安価なステロイドであるコール酸をもちいて機能性分子集合体を創製することにある。平成14年度はコール酸をメソゲンとする液晶分子の開発を目的として研究を行なった。コール酸末端に種々の長鎖の置換基、アルキル鎖(〜C_<16>)、フェニル基、ビフェニル基等をエステル基として導入したコール酸誘導体を合成し、その液晶性を検討した。しかしながら現在までのところ、偏光顕微鏡による観察では、合成したコール酸誘導体はすべて結晶から等方性液体への相転移のみであり液晶性の発現には至っていない。当初はコール酸クラスレート構造に見られるようなコール酸水酸基の関与による2量体型構造をとり、棒状となり液晶相の発現を期待していた。コール酸は平面性を有するコレステロールとは異なり曲がったL字型構造をとっているのでこのような構造の分子で液晶性を発現できれば興味深い。現在、コール酸の3個の水酸基をエステル化して長鎖置換基を導入した板状分子の構築およびその相変化、カリックス[3]アレンを用いた3量体型液晶分子の創製を検討している。
また、ビシクロコーラファンを用いた包接によるアキラル分子の立体配座固定のために、新規ビシクロコーラファンの合成をおこなった。3分子のコール酸をアミド結合でつなぎ、コール酸水酸基とアミド基が認識部位となるような球状分子を設計した。現在、ゲスト分子の認識、ビシクロコーラファン内孔の不斉環境を利用した立体配座の固定化を試みている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中誠次, 伊藤美紀, 岸川圭希, 幸本重男, 山本忠: "ヨードシルベンゼンによる簡便なニトリルオキシドの生成と反応"日本化学会誌. 3. 471-473 (2002)

  • [文献書誌] 田中誠次, 川崎加瑞範, 平尾真理子, 岸川圭希, 幸本重男, 山本忠: "ニトロアルカンジアニオン類の位置選択的アルドール型付加反応"日本化学会誌. 3. 475-479 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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