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2004 年度 実績報告書

ナノ粒子の選択的表面修飾法およびインテグレーション法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14540542
研究機関東京理科大学

研究代表者

河合 武司  東京理科大学, 工学部第一部・工業化学科, 教授 (10224718)

キーワードナノ粒子 / UV / オゾン処理 / SAM / 粒子配列制御 / チオール化合物
研究概要

ナノ粒子をビルディングブロックとしてボトムアップ法によってナノ構造体を形成するためには、粒子表面の一部分を選択的に修飾・機能化したり、二種以上の物質で表面に方向特異性を持たせる必要があるが、これに関する報告はほとんどない。そこで本研究では,UV/オゾンクリーナを用いて金ナノ粒子の一部表面の修飾分子を分解・除去し、そこに別の修飾剤を導入することを検討した。さらに,二種類の化合物で修飾した金粒子を用いて、オリゴマー粒子の作製について試みた。
金粒子は、dioctadecyldimethylammonium chloride (DODAC)で表面修飾した直径が15±1.5nmと6.2±0.8nmのものを用いた。二次元粒子膜のUV/オゾン処理は、酸素雰囲気下で40Wフラット型低圧水銀ランプを用いて行った。UV/オゾン処理後の表面修飾剤としては、mercaptoacetic acid (MAA)あるいは2-aminoethanethiol hudrochloride (AET)を用いた。
UV/オゾン処理を行うと金粒子表面からDODACが徐々に分解することがわかった。さらに、赤外和周波スペクトルからDODACの分解は、粒子の上部から優先的に始まり、約25分のオゾン処理で粒子表面のほぼ半分のDODACが分解することが明らかとなった。
20分のオゾン処理をした粒子膜をチオール化合物の水溶液(20mM)に浸漬させて、DODACが除去された部分に別の修飾剤を吸着させることにも成功した。
AETで再修飾した粒子膜をMAAで再修飾した粒子の分散液に浸漬させて、オリゴマー粒子の作製を試みた。SEM観察から、AET再修飾粒子膜上にMAA再修飾粒子を分散して吸着できることを確認した。この系をDODACのトルエン溶液中でさせて、オリゴマー粒子の割合を調べた。その結果、単量体の割合が約30%と減少し、2-4量体の割合が60%に増加することがわかった。以上のことから、二次元粒子膜を別の粒子分散溶液に浸漬させる方法は、オリゴマー粒子の作製に有効であることを明らかとした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Decomposition of monolayer coverage on gold nanoparticles by UV/ozone treatment2005

    • 著者名/発表者名
      S.Pang, Y.Kurosawa, T.Kondo, T.Kawai
    • 雑誌名

      Chem.Lett. Vol.34 No.4

      ページ: 544-545

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Effects of Concentration and Temperature on SDS Monolayers at the Air-Solution Interface Studied by Infrared External Reflection Spectroscopy2005

    • 著者名/発表者名
      T.Kawai, H.Kamio, T.Kondo, K.Kon-No
    • 雑誌名

      J.Phys.Chem.B Vol.109

      ページ: 4497-4500

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Studies on 2D hybrid films of half surfactant-covered Au nanoparticles at the air/water interface.2005

    • 著者名/発表者名
      S.Pang, O.Tetsuya, W.Tomoyuki, T.Kondo, T.Kawai
    • 雑誌名

      J Colloid Interface Sci. (印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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