研究課題/領域番号 |
14540576
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 正征 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50111357)
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研究分担者 |
池谷 透 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (70361590)
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キーワード | 浮遊生物群集 / 海洋 / 食物網 / モデル解析 / 食物連鎖 / 生産速度 / 生物量 / 生態効率 |
研究概要 |
表層200mまでの赤道域外洋表層プランクトン群集を対象として、分類群を元にした機能群と、各機能群の構成生物種を大きさ別のコンパートメントに分け、コンパートメントを用いて食物網を表し、生物群集構造を検討する新しいアプローチを工夫した。さらに、捕食活動の際の餌の大きさ依存性に着目して、食物網の物質・エネルギーの流れを推定し、生物群集の機能を解析した。こうした新しい解析方法で明らかになったことは、生物群集の機能維持では、従来から考えられていた一次生産者の生物量に応じた重要性ではなく、生物量の多寡にかかわらずそれぞれの生物グループが生物群集の維持で決定的な役割を果たしている可能性である。それは、一次生産者であるプランクトン藻類の大きさが3桁にわたる多様性をもつことと、捕食者のサイズ依存捕食の相乗効果の結果である。本研究で開発した新しい生物群集の構造と機能の解析法を用いて、前記の赤道群集と同一時期に太平洋旋回亜熱帯海域で取得された1991〜1995年の5ヶ年のデータを用いて、同様の解析を行った。 なお、これまでの研究結果の内、南大洋域でのプランクトン藻類のサイズ分布の観測結果、北太平洋の亜熱帯と温帯海洋域での赤道海域(東経175oE)の熱帯外洋浮遊生物群集を対象として解析した結果は、Size dependent food webs of photic plankton community at equatorial Pacific : Its structural variability and the effects on carbon flowと題した論文にまとめ、Marine Ecology Progress Seriesに投稿し、現在審査中である。
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