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2003 年度 実績報告書

卵成熟におけるステロイドホルモン細胞膜受容体の同定と細胞内情報伝達機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14540620
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

吉国 通庸  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助教授 (50210662)

キーワード卵成熟 / メダカ / ステロイドホルモン / 細胞受容体 / 遺伝子クローニング / ノンゲノミック
研究概要

メダカ卵巣より卵成熟誘起ステロイドホルモン細胞膜受容体遺伝子と考えられるmGPCRα型とmGPCRγ型をクローニングした。単離されたcDNAはそれぞれ2983bp、1566bp塩基対よりなり、共に352残基のアミノ酸をコードしていた。本受容体はG蛋白質結合型受容体であると予想していたが、アミノ酸一次構造解析によりG蛋白質結合型受容体の特徴である細胞膜7回貫通型の構造を有することが確認された。Northern blot解析よりmGPCRα型は脳・心臓・腎臓・卵巣・精巣に、mGPCRγ型は卵巣と精巣に発現していた。現在、マウス腎臓由来CHK293細胞に遺伝子導入し、放射性標識ホルモンを用いたホルモン結合能の解析系を準備中である。また、メダカESTデータベースよりmGPCRβ型と思われるクローンを見い出し、現在クローニング中である。これにより、メダカではα,β,γ型の3種類の受容体があると予想される。
また、生体膜一回貫通型ステロイドホルモン(プロゲステロン)受容体と考えられているヒトDg6及びHpr6.6のメダカホモログと思われるmPR1、mPR2のcDNAをクローニングした。単離されたmPR1のcDNAは1919bp、mPR2は約1600bp塩基対よりなりそれぞれ198残基、177残基のアミノ酸をコードしていた。mPR2はN端配列が不完全と思われ、現在完全長のcDNAの単離を試みている。
以上の単離された遺伝子より予想されるアミノ酸配列を元にした合成ペプチドを用いてポロクローナル抗体を作出中である。今後さらに、プロゲステロン核受容体のクローニングを行うと共に、これら異なる3タイプのステロイド受容体の役割を比較解析する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mita, Oka, Thorndyke, Shibata, Yoshikuni, Nagahama: "Inhibitory Effect of a SALMF amide Neuropeotide on Secretion of Gonad-Strimulating Substance from Radial Nerves in the Starfish Asterina pectinifera."Zoological Science. (in press). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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