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2003 年度 実績報告書

超分子ヘモグロビンの形成と適応進化

研究課題

研究課題/領域番号 14540629
研究機関徳島大学

研究代表者

後藤 寿夫  徳島大学, 総合科学部, 教授 (90035692)

研究分担者 大橋 眞  徳島大学, 総合科学部, 教授 (40128369)
キーワードヘモグロビン / 環形動物 / 超分子 / 適応進化
研究概要

環形動物のヘモグロピン(Hb)は細胞外に存在し、およそ200本のポリペプチド鎖からなる分子質量3.5MDaに及ぶ巨大なタンパク質である。これらのHbは酸素を結合するグロビン鎖とヘムを持たないリンカー鎖の2種類から構成され、4種類のグロビン鎖の12量体がリンカーによってつなぎ合わせられることにより形成されると推定されている。
昨年度は、アオゴカイHbの4種類のグロビン鎖(a, A, b, B)のうち、3本のアミノ酸配列を決定し、本年度は残る第4番目のA鎖のアミノ酸配列決定、グロビン三量体のSS結合のサイト決定、cDNAからの全グロビン鎖の一次構造決定に取り組んだ。A鎖のアミノ酸配列は約80%ほど決定したが、マイクロヘテロジナイティーが存在することと、2M尿素水溶液に対する溶解度が低いなどの理由から配列決定は難航した。三量体のSS結合のサイトは最大で計5カ所あることが予想されるが、そのうち2力所を決めることができたが、A鎖アミノ酸配列が確定していなこともあって、他は未決定である。しかし、三量体の酵素消化物のHPLCパターンは良好であり、直に前進するものと思われる。また、cDNAからの全グロビン鎖の一次構造決定の作業は、先ず、アオゴカイの全RNAを採取した中からmRNAを単離し、そのmRNAより逆転写酵素を用いてcDNAライブラリーを作成した。さらに、ライブラリーのスクリーニングに使う抗体をラットから得ようと免疫を繰り替えしているが、思うように抗体ができず難航している。
これらの結果の一部は動物学会中国四国支部会(2003.5.17-18,島根)で発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 後藤寿夫: "環形動物巨大ヘモグロビンのグロビン鎖の共通名と分子系統樹"日本動物学会中国四国支部会報. 55. 6 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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