• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

インド洋-太平洋域におけるヒイラギ科魚類の分類学的再検討

研究課題

研究課題/領域番号 14540642
研究機関三重大学

研究代表者

木村 清志  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (00115700)

キーワード分類学 / 魚類 / ヒイラギ科 / ヒイラギ属 / 新種 / 再記載
研究概要

当初の研究計画どおり,今年度はヒイラギ属魚類のうち特にタイワンヒイラギ種群について重点的に研究を進めた.当初タイプ標本観察のため,米国に海外出張する予定であったが,逆に米国の研究者が共同研究のために来日したため,このタイプ標本を自分の研究室で観察することができた.また,拠点大学国際学術交流の派遣研究者として,南部タイで現地採集することができ,貴重な生鮮時の標本写真を撮影することができた.なお,前年度にまとめたLeiognathus aureus種群に関する論文は今年度印刷公表された.今年度得られた結果を要約すると次のようになる.
1.タイワンヒイラギ種群はタイワンヒイラギのほか,Leiognathus jonesi, Leiognathus rapsoni,およびインドネシアから得られた1未記載種の4種で構成される.Leiognathus jonesiは従来タイワンヒイラギLeiognathus splendensの新参異名と考えられていたが,明らかに別種であることが明らかになった.
2.本種群は口が前下方に突出すること,背鰭先端部に暗色斑があること,眼窩は口を通る水平線より上方にあること,両顎歯は細長く小さいことなどによって特徴づけられる.
3.本種群に含まれる4種は被鱗状態,背鰭暗色斑の濃さ,背鰭・臀鰭第2棘の太さなどで明瞭に区別できる.
4.Equula gomorah, Equula ovalis, Equula simplex, Leiognathus philippinusはタイワンヒイラギLeiognathus splendensの,Leiognathus indicusはL.rapsoniのそれぞれ新参異名と考えられた.
5.本研究と同時に進めたトウゴウロウイワシ科魚類の研究で,ネッタイイソイワシの形態形成についての研究がまとまり,現在印刷中である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 木村清志: "The Leiognathus aureus complex (Perciformes : Leiognathidae) with the description of a new species"Ichthyological Research. 50(3). 221-232 (2003)

  • [文献書誌] 武村 泉: "Descriptive morphology of the reared eggs, larvae, and juveniles of the marine atherinid fish, Atherinomorus duodecimalis"Ichthyological Research. 51(2)(印刷中). (2004)

  • [文献書誌] 木村清志: "Fishes of Bitung.Northern tip of Sulawesi, Indonesia"東京大学海洋研究所. 244 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi