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2003 年度 実績報告書

空間・次元制御されたナノ相分離構造を利用した量子光デバイスの創成

研究課題

研究課題/領域番号 14550013
研究機関佐賀大学

研究代表者

大石 祐司  佐賀大学, 理工学部, 教授 (70194074)

キーワード多成分系 / 単分子膜 / 相分離 / シアニン色素 / 脂肪酸 / 励起子 / プローブ顕微鏡 / 量子閉じ込め
研究概要

シアニン色素(3,3-ジオクタデシル-2,2-オキサシアニン過塩素酸塩)とアルキル鎖長の異なる脂肪酸(パルミチン酸、アラキジン酸、リグノセリン酸、モンタン酸)から成る混合単分子膜の分子凝集形態を原子間力顕微鏡観察に基づき、また、吸収特性を反射分光法に基づき評価し、圧縮過程における両分子の凝集状態を検討した。シアニン色素と脂肪酸を混合して調製した単分子膜中で、J会合体が形成されることが吸収特性から確認できた。特に、(シアニン色素/パルミチン酸:50/50)混合単分子膜においては、原子間力顕微鏡で観察された特異的な帯状の形態がJ会合体の形態に対応することが示唆された。J会合体形成の有無は、脂肪酸の鎖長及び組成比に依存することが明らかとなった。パルミチン酸の場合では、組成比50/50で形成されるが、モンタン酸では組成比25/75〜40/60においても、混合単分子膜中にJ会合体が形成された。シアニン色素を含んだ3成分混合単分子膜を調製することによっても、単分子膜中にJ会合体が形成されることが確認できた。しかし、今回までの条件では本研究の目的であるJ会合体の形態制御は不十分であった。今後、更に脂肪酸種と組成比を細かく設定することにより、形態制御が可能になると期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yushi Oishi: "Morphological and optical studies for a multi component monolayer of cyanine dye and fatty acid"Thin Solid Films. 438-439. 44-47 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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