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2003 年度 実績報告書

疑似速度整合変調による広帯域光周波数コム生成器

研究課題

研究課題/領域番号 14550043
研究機関立命館大学

研究代表者

森本 朗裕  立命館大学, 理工学部, 教授 (00142307)

キーワード光コム / 分極反転 / 光共振器 / FP変調器 / 超短光パルス / 光変調器 / マイクロ波 / テラヘルツ
研究概要

マイクロ波領域で動作しきわめて変調能率の高いファブリ・ペロー光共振器形の電気光学変調器(FP形光変調器)を開発し,超広帯域光周波数コム(光周波数がマイクロ波周波数間隔で櫛状に並んだ光源)発生器を実現することを目的として研究を進めた.
近年,光の広帯域性と高速性を相互に利用し,光周波数領域と時間領域の双方から光を制御することによって,新たな光計測・制御技術を確立しようとする研究が盛んに行われるようになっており,さらに,光通信技術の発展によって次世代のDWDM超高速通信においても,超広帯域で絶対周波数安定な光源が安価に求められていることから,超広帯域光周波数コム発生器が注目されている.
このような光周波数生成用電気光学変調器の試作を行った.試作した電気光学変調器は結晶にLiTaO_3を用いた,疑似速度整合形のマイクロ波光変調器である.
本年度の素子試作においては,疑似速度整合の実現に必要となる電気光学結晶の分極反転について,新たに定比組成結晶および一致溶融組成と定比組成結晶との中間状態の結晶を用いて素子試作実験を行った.その結果,組成制御を行うことにより,必要とされる変調深さに対応した結晶を選択できるごとが明らかとなった.
また変調器の試作では,電界計算を基にマイクロ波共振電極の改良を実施し,良好なマイクロ波特性を実現した.変調実験においてテラヘルツ以上の光コム生成には至らなかったが,問題点および改善の方向を明らかにした.

研究成果

(4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 安達 雅浩, 黒川 悟, 川崎 昌博, 森本 朗裕: "光ファイバループによるリングダウン分光の可能性"第50回応用物理学関係連合講演会. 29a-YR-10. (2003)

  • [文献書誌] 安達 雅浩, 黒川 悟, 森本 朗裕, 川崎 昌博, 橋本 訓, 太田 浩二, 鎌田 賢司: "近赤外光パルスを用いた分光分析に関する可能性について"京都府中小企業総合センター技報. 31. 15-18 (2003)

  • [文献書誌] 黒川 悟, 安達 雅浩, 森本 朗裕, 佐藤 亨, 乗松 誠司, 川崎 昌博, 橋本 訓, 太田 浩二, 鎌田 賢司: "低ダイオキシン化廃棄物燃焼処理のためのリアルタイム燃焼ガスセンシング技術の開発"京都府中小企業総合センター技報. 31. 63-68 (2003)

  • [文献書誌] 森本 朗裕, 和田 泰輔: "分極反転を用いた電気光学デバイスによるレーザー光制御"レーザー研究. 32・3. (2004)

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公開日: 2005-04-17   更新日: 2016-04-21  

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