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2002 年度 実績報告書

ナノスケール表面微細加工が可能なマイクロピペットプローブ顕微鏡の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14550047
研究機関静岡大学

研究代表者

佐々木 彰  静岡大学, 工学部, 教授 (80022309)

研究分担者 岩田 太  静岡大学, 工学部, 助教授 (30262794)
キーワード走査型プローブ顕微鏡 / マイクロピペット / 微細加工 / ナノスケール計測 / シェアホース
研究概要

走査型プローブ顕微鏡(SPM : Scanning Probe Microscope)は極細なプローブを利用し、表面とプローブ先端との間に働く様々な物性をナノメートルスケールという高い空間分解能で検出し、その表面分布像を取得できる顕微鏡である。SPMはまた、表面の観察に用いられるのみではなく、表面のナノスケール加工にも応用されるようになってきており、現在様々なアプローチで盛んに研究が進められている。本研究ではマイクロガラスチューブを加工したマイクロピペットプローブを用い、様々な化学薬品溶液をマイクロピペット内に含むことで試料表面の任意な局所位置での薬品滴下及び注入等を可能にする新しいナノスケールでのケミカル反応可能なプローブ顕微鏡システムの開発を行うことを目的としている。平成14年度の実績としてシステムの作製を行った。具体的には、これまでに我々が行ってきた走査型プローブ顕微鏡の測定法や超精密加工法の基礎技術を利用することにより、マイクロピペットプローブを有するプローブ顕微鏡を開発し、表面加工への応用を行った。ガラスチューブを熱引き等の加工法を用いてマイクロピペットプローブを製作し、走査型プローブ顕微鏡のプローブとして用いるシステムを試作した。このマイクロピペットプローブは表面との原子間力等の力学的相互作用により高さを位置決め制御するがその検出制御機構としてマイクロピペットプローブを横方向に微小振動させて探針先端と試料表面のシェアフォースを利用し、そのダンピングから制御する方法を用いた。プローブの振幅減衰の検出にはレーザダイオードを用いた光学的検出法やチューンフォーク型水晶振動子を用いた圧電的検手法を用いた。システムを製作後、マイクロピペットプローブに含む試薬溶液の検討を行い、表面加工の基礎実験を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 角屋陽介, 岩田太, 佐々木彰: "マイクロピペットプローブを有するSPMによるポリマー表面のナノスケール加工"精密工学会講演論文集. 1. 149 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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