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2003 年度 実績報告書

4f電子の多電子効果を反映した希土類元素LγX線サテライト構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14550051
研究機関近畿大学

研究代表者

伊藤 眞  近畿大学, 原子力研究所, 助教授 (30144398)

キーワード4f電子 / 希土類元素 / LγX線 / サテライト構造 / 多電子効果 / 重イオン衝撃 / 多重電離
研究概要

本年度の研究実績の概要は以下の通りである。
1.位置感応型比例計数管(PSPC)の基礎特性調査:
(1)窓構造の改良:
昨年度、X線検出効率を向上させるため入射窓部分を改良したPSPCを新しく製作した。
本年度は、窓構造の変化に伴うPSPCの特性調査を行い、従来のPSPCも窓構造の改良が可能で約1.6倍、また新しいPSPCでは約2倍の検出効率が得られることが判った。更に、位置分解能、エネルギー分解能を中心とする検出器応答に性能劣化はなく問題なく使用出来ることが判った。
(2)位置ピーク分裂現象の解明:
本研究の予備実験段階で、高エネルギーX線に対する検出器応答において位置ピークが左右に分裂する現象を見いだしていたが、その機構解明に至らず論文発表をしてこなかった。本研究を遂行する上で、RI線源、近大原子炉からの原子炉放射線(γ線、中性子線)を利用してPSPCの基礎特性調査を行ってきたが、中性子による(n,α)反応によるα線に対しても位置ピークが分裂する現象を確認した。本年度はこの問題を中心に特性調査を進め、種々のデータを集積し、これまで得られた知見を論文発表した。今後更に解析を進め機構解明を完遂する予定である。
2.多重電離効果を組み込んだ理論的考察:
昨年度に引き続き原子衝突の側面からの理論的研究を進めた。このためSulik等によるGeometrical Modelに基づいた多重電離確率、及びKabachnik等によるSED-LDA法による希土類原子への平均エネルギー付与、そのエネルギーストラッグリングを計算した。その結果を現在まとめているが、着目していた希土類原子の反蹴効果は小さいことが判った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Horiguchi: "Basic performance of a pressurized backgammon-type position-sensitive proportional counter for thermal neutrons"Nuclear Instruments and Methods A. in press.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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