研究概要 |
本研究では、次の2つの問題に分けて研究を進めた。 I 柔軟宇宙構造物モデルとタング内液体との動的連成挙動に関する実験 平成14年度は、直径60mmのプラスチック製のカプセルの両側に、長さ500mmの2つの梁を接続した宇宙構造物モデルを製作し、それをゴムで吊るし、ボイスコイルモータを起振器として、構造物と液体の連成挙動を調べた。しかし、起振器の起振力が調和的でなく、不都合が生じた。 そこで平成15年度では、モデルを磁気力で浮遊させ、電磁力によって加振するシステムを構築し、実験を行った。その結果、本システムによりモデルを加振することができることを確認し、また液体を同量の重りに置き換えることにより、構造物と内部液体(水)の連成効果を明らかにした。 II 液滴の非線形動的挙動に関する実験 振動する平面上での液滴(水)の,大振幅振動に起因する非線形挙動を調べた。具体的には、共振振動数の液滴の振幅への依存性等を明らかにした。 液滴が付着する面の材質を変えて、接触角を変化させ、液滴と構造物の接触状態を種々変え、それによる、振動特性の変化を調べた。
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