研究概要 |
15年度には,まず前年度で作成した設計システムを用いて,ハードディスクヘッドアームのサスペンションの設計に応用し,及び板の振動及び騒音制御のための同時最適に応用し,その有効性を実証した.具体的には,下記の研究内容を実施した. (1)ハードディスクヘッドアームのサスペンションの振動抑制とトラッキング位置制御の設計目標値を設定し,前年度作成したソフトウェアを用いて,サスペンションのトポロジーと制御器を設計した. (2)設計したサスペンションのトポロジーには中間厚さの要素が存在したため,それを消去するアルゴリズムを確立し,ソフトウェアを改良した. (3)設計結果にはチェックボードという特殊な形状を消すためのアルゴリズムを確立し,ソフトウェアを改良した. (4)設計したサスペンションの性能が向上され,提案した設計方法が有効であることが確認された. 更に,動物の骨の適応を模倣した設計法を動的な設計問題へ拡張し,ハードディスクヘッドアームのサスペンションの振動制御のためのトポロジー同時最適設計を行った。シミュレーション結果から,この設計方法を用いることにより合理的な構造トポロジーが得られ、システムの特性が向上されることを明らかにした。
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