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2002 年度 実績報告書

周波数領域上でのフィードバック適応アクティブ音場制御系設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14550219
研究機関熊本大学

研究代表者

岩井 善太  熊本大学, 工学部, 教授 (40026109)

研究分担者 公文 誠  熊本大学, 工学部, 助手 (70332864)
水本 郁朗  熊本大学, 工学部, 助教授 (30239256)
キーワード音場制御 / 騒音制御 / 周波数領域 / 部分的モデルマッチング / 非線形計画法 / 2自由度制御系 / 騒音伝達関数 / ステレオ音場制御
研究概要

ここで用いている音場制御は、反射音、残響音などの音場特性改善を目的とするものであり、本研究では特にアクテイブスピーカを制御音源として用いる方法を用いている。与えられた再生音場で理想とする音場特性を実現する試みはこれまでも研究されてきた。しかし、このようにして作られてきた音場は再生する部屋の音場特性に大きく影響される。従って、再生する部屋の音場を考慮に入れたフィードバック形式での音場制御が実際には必要となる。これまで提案されているインパルス応答を畳み込む方式では、数千タップを超える高次のコントローラが必要となり、制御機器が極めて高価となる恐れがあった。本研究は、このようなフィードバック形式の音場制御をより安価な制御機器で実現することを目的として始められたものである。そのため、ここでは、これまで振動制御、プロセス制御など広範な制御対象に対して用いられてきた、周波数領域上での部分的モデルマッチングに基づく制御系設計手法を応用することで上記目的を実現することを試みている。マッチングの対象となる規範音場モデルの構成ができれば、理論上は、低次のコントローラで上記目的が達成されるはずであり、その点を理論・実験の両面から検討している。なお、途中経過として発表した、"周波数領域での部分的モデルマッチングに基づく音場制御"、板山、三池、公文、水本、岩井、第20回計測自動制御学会九州支部学術講演会予稿集、に関し、発表者の大学院生板山敦が計測自動制御学会学術奨励賞を2003年2月に受賞している。現在、その2自由度制御系方式等への拡張を含め学会発表・投稿等を準備している段階である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] I.Mizumoto: "Application of High Gain Adaptive Control to an Electric-Hydraulic Servo Benchmark Problem"Proc. of 1^<st> International Symposium on Advanced Control of Industrial Systems. Vol.1. 471-476 (2002)

  • [文献書誌] 川崎義則: "旋回クレーン系に対する切り替え形触れ止め適応制御とその実験的検証"日本機械学会論文集(C編). 68巻・676号. 139-144 (2002)

  • [文献書誌] M.Kumon: "Controlled Synchronization of Two-1DOF Coupled Oscillators"15^<th> IFAC World Congress. (CD-ROM). T-Tu-A-21 (2002)

  • [文献書誌] I.Mizumoto: "Robust Adaptive Control for Nonlinear Systems with Non-Parametoric Uncertainties"4^<th> Asian Control Conference. (CD-ROM). WA3-1 (2002)

  • [文献書誌] 水本郁朗: "ノンパラメトリックな不確かさを有するStrict-Feedback非線形システムに対するロバスト適応制御"計測自動制御学会論文集. 38巻・12号. 1069-1978 (2002)

  • [文献書誌] R.Michino: "Robust High Gain Adaptive Output Feedback Control fro Nonlinear Systems with Uncertain Nonlinearities in Control Innut Term"Trans. on Control, Automation and Systems Engineering. (掲載予定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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