研究課題
基盤研究(C)
本研究は、交流電動機の高精度な制御を機械センサを用いずに行うセンサレス駆動方式の確立・改善を目的として行われた。対象となる交流電動機は誘導電動機と永久磁石界磁同期電動機の2種類である。誘導電動機の速度センサレス制御系において、従来問題となっていた低速・回生領域および、零周波数を含む運転領域で動作可能な方式について検討を行い、シミュレーションおよび実機実験により検証を行った。さらに、速度推定の安定性に大きく影響を及ぼす固定子抵抗の誤差に対して低感度化する手法についても提案・検証を行った。永久磁石界磁同期電動機としては埋め込み磁石型のもの(IPMSM)を対象とした。IPMSMは磁気突極性を有しているため、電動機速度に関わらず、直交座標上のインダクタンスをオンラインで測定することにより、磁極方向が推定できる。しかしながら、駆動用の電圧指令に推定用の高周波電圧を重畳する必要があるため、騒音やトルクリプルなどの悪影響が生ずる。本研究では、速度オブザーバを用いることで重畳する成分を極力少なくする方法について検討し、実機により検証を行った。さらに、磁極方向を推定するために用いる電流の検出をインバータの直流部のみで行う方法について、実機検証した。
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Symposium on Power Electronics, Electrical Drives, Automation and Motion CD-ROM
International Conference on Electrical Machines and Systems CD-ROM
International Conference on Electrical Machines and Systems
Symposium on Power Electronics, Electrical Drives, Automation and Motion
IEEE Transactions on Industry Applications 38,4
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Proc. of the 28th Annual Conference of the IEEE Industrial Electronics Society
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Proc.of the 28th Annual Conference o the IEEE Industrial Electronics Society