研究概要 |
初年度の実験として,各種ガス中でのレーザ生成プラズマで発生した荷電粒子の挙動を調べている。 電気絶縁混合ガスを探る目的から,N_2,Co_2,O_2,N_2/O_2,N_2/NO, SF_6,SF_6/N_2,Arガスに関して,電子,正イオン,負イオンのドリフト速度を大気圧で実測した。平等電界ギャップのレーザ照射に起因した放電電流波形から,ドリフト速度のみではなく電離,付着,電子離脱再結合の時空的変化に注目した。得られた主な結果と今後の方針は次のようなものである。 (1)電子の時空的変化の把握が可能になったので,電子が走行する空間をレーザ量子制御し,その変化を探る。 (2)負イオンの時空的変化の把握が可能になったので,走行中の負イオンにレーザ照射して光電子離脱作用を系統的に調べる。 (3)正イオンの時空的変化の把握が可能になったので,走行中の正イオンにレーザ照射で生成した負イオンを衝突させ,その相互作用を探る。 (4)さらに,H_2Oガスに関して調査を試みる。
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