研究概要 |
N_2/NO,N_2/O_2,N_2/H_2O混合ガス中での電子スオームの挙動と放電開始遅れについて,モデル解析と実験より検討した。得られた結果は次のようなものである。 (1)微量なNO,O_2,H_2O混合による電子スオームの輸送係数をモンテカルロ法で導出し,その結果を,レーザパルスタウンゼントの実験結果と比較検討した。特に,換算電界E/Pが10V/cm・Torr以下の輸送係数導出に成功している。 (2)各種混合ガス10〜200Torrの圧力での不平等直流放電特性の実験により,従来では見い出されていないコロナ安定化作用の出現を確認した。この作用の発現には、放電生成物の超励起分子の強力な電子付着作用の関与が考えられる。 (3)パルスレーザ生成電離プラズマの新利用分野として,誘電体表面の帯電電荷量制御技術を確立した。
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