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2004 年度 実績報告書

マイクロシステム作製におけるプラズマレスドライエッチングプロセスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14550305
研究機関成蹊大学

研究代表者

齋藤 洋司  成蹊大学, 工学部, 教授 (90196022)

研究分担者 鈴木 誠一  成蹊大学, 工学部, 助教授 (40235958)
キーワード赤外線センサ / 太陽電池 / バイオセンサ / BST膜 / テクスチャー構造 / マイクロリアクタ / 微小流路
研究概要

赤外線センサについては、これまで検出部材料として多結晶シリコン膜を用い、ブリッジ構造を併せることにより高感度を確認してきたが、抵抗率が大きく熱雑音が大きい欠点があった。今年度は抵抗率の高温度係数を保ちながら、抵抗率の低い検出材料を実現するため、その候補としてチタン酸バリウムストロンチウム(BST)を主成分とする膜についてゾル・ゲル法による形成を試みた。ひび割れなく膜形成できる形成条件を見出し、組成・結晶構造についてペロブスカイト構造を確認したが、不純物導入による半導体化についてはまだ確認できていない。
次に、太陽電池の反射損失低減のための微細テクスチャー構造の形成を多結晶シリコン基板に対してプラズマレスドライエッチングにより行っているが、多結晶中の欠陥が電気的特性に大きく影響を与えることが判明した。そこで、欠陥の水素パッシベーション法について検討を行い、特性を大幅に改善できることを確認した。
次に、バイオセンサ・マイクロリアクタの作製を目的として、微小流路を形成するための基板貼り合わせ技術に関する検討を行った。酸化膜を有するシリコン基板を希フッ酸処理を行い、80℃以下で貼り合わせることに成功したが、均一性に改善の余地があることがわかった。また、微小流路についてはシリコン基板上に幅1μmのパターンを形成できることを確認した。これを貼り合わせることによる微小流路の実現に見通しを得ることができた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Thermal-type-infrared sensors prepared by plasmaless etching process2004

    • 著者名/発表者名
      H.Murotani, R.Okada, Y.Saito
    • 雑誌名

      Proc.Asia-Pacific Conf.of Transducers and Micro-Nano Technology 2004 Vol.3-2

      ページ: 790-793

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 誘電泳動力を用いた血球細胞の高速分離2004

    • 著者名/発表者名
      鈴木誠一, 仁科幸一郎, 矢野世士彦, 吉田泰三, 原 孝彦
    • 雑誌名

      電気学会、医用・生体工学研究会資料 MBE-04

      ページ: 20

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 光ファイバプローブを用いた蛍光相関分光測定の検討2004

    • 著者名/発表者名
      鈴木 誠一, 坂下敬, 有井 一貴, 和久井信介
    • 雑誌名

      電気学会、医用・生体工学研究会資料 MBE-04

      ページ: 37

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] スピンオンシリコン酸化膜熱処理温度の無水フッ化水素エッチングへの影饗2004

    • 著者名/発表者名
      齋藤洋司, 中村信貴
    • 雑誌名

      材料の科学と工学 Vol.41, No.4

      ページ: 216-219

  • [雑誌論文] Bolometer-type infrared sensors fabricated by plasmaless dry etching2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Saito, H.Murotani
    • 雑誌名

      Sensors and Materials Vol.16, No.4

      ページ: 191-198

  • [雑誌論文] A Study on the reaction between chlorine trifluoride gas and glass-like carbon2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Saito, T.Nishizawa, M Hamaguchi
    • 雑誌名

      Applied Surface Science Vol.240/1-4

      ページ: 381-387

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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