研究課題/領域番号 |
14550331
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
赤池 正巳 東京理科大学, 工学部, 教授 (00246688)
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研究分担者 |
浜本 隆之 東京理科大学, 工学部, 講師 (10297624)
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キーワード | イメージセンサ / スマートセンサ / ビジョンチップ / ディジタル処理 / A / D変換 / 画像処理システム / 動物体追跡 / 動き推定 |
研究概要 |
本年度は、ディジタル処理回路を集積した撮像デバイスについて検討した。以下に示すように、撮像デバイス上でのA/D変換方式、ディジタル処理方式を検討した後、VLSIの設計、試作を行った。 ○撮像面上でのA/D変換処理アルゴリズムの検討 撮像デバイス内にA/D変換回路を有するため、蓄積途中の画素値情報を利用することができる。この特徴を利用し、蓄積途中の画素値を徐々にA/D変換する新しい方式を提案した。参照電位の数が14個から8個となり、回路規模の大幅な削減が可能となる。コンピュータシミュレーションにより、動画像に対しビット間で判定時間が異なる影響を評価した。 ○撮像面上での画像処理アルゴリズムの検討 画素値がビット毎に時間差で判定されることを利用した、処理アルゴリズムの検討を行った。具体的には、階層的ブロックマッチング法を用いた動き推定処理やフレーム間差分に基づく動き領域抽出の方式を検討した。分散/一元処理をうまく組み合わせることで、効率の良い方式を提案した。 ○プロトタイプVLSIチップの設計および試作 A/D変換回路とディジタル処理回路を有する新しいプロトタイプチップの回路およびレイアウト設計を行った。1つは、動き推定機能を有するイメージセンサで、画素数は64×64画素であり、現在評価実験を行っている。2つは、動き領域の抽出および追跡機能を有するイメージセンサで、現在レイアウト設計を行っている。ともに、高い開口率や低消費電力を実現できるアーキテクチャを検討した。
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