研究課題/領域番号 |
14550382
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
坪井 利憲 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (20329171)
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研究分担者 |
三田地 成幸 東京工科大学, バイオニクス学部, 教授 (40339768)
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キーワード | 非対称ネットワーク / オプテイカルリング / プロテクション / インターネット / WDM / OADM / UPSR |
研究概要 |
本年度は提案方式の評価をさらに進めた。インターネットにおけるリングネットワークの利用環境としては、県内網や都市網が想定される。一般的にはサーバは大都市や都市内のビジネス街などのように特定のノード局に集中する。昨年度は単純化のために、サーバが設置されるノード(親ノード)をリング内の1ノードに限定して、コスト評価を行った。しかし、より現実に近いモデルでコスト評価を行うためには、親ノードが複数の場合について評価する必要がある。 そこで、親ノードが複数の場合について、親ノード数、全ノード数、非対称度を変化させ必要波長数、ファイバ数を算出する評価式を導いた。さらに、ノードコストを評価する算出式を求めた。これらの評価式を用いて、既存の2ファイバリング方式と提案した1ファイバリング方式のコスト評価を行った。その結果、親ノード数が複数の場合でも、親ノード数1の場合と同じく提案方式が優れていることがわかった。 ネットワークが故障時に上位のTCPに及ぼす影響を評価し、故障切替時間に対する要求条件を明確化するために、インターネットの故障切替方式として注目されている、MPLSパス切替の研究を行った。特にMPLSパス切替を行ったときのTCPグッドプット特性の劣化モードを解析し、シミュレーションにより解析結果を評価している。 さらに、非対称ネットワーク上でのTCP特性の評価、広帯域の光ネットワークの特性を十分に活用できる帯域予約型TCPを考案し、ネットワークシミュレータ上にTCPを実装し特性評価を行った。 また、これらネットワークのインタフェース部品の低コスト化に有用な結晶化ガラスフェルールの端面パラメータ設計値の妥当性の実験的実証実験と信頼性評価方法について検討した。 これらの結果は、国際会議や国内研究会での講演、学術論文誌への投稿により成果の公表を行った。
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