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2004 年度 実績報告書

ミリ波無線LAN用開口面アンテナの設計および測定法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14550384
研究機関同志社大学

研究代表者

出口 博之  同志社大学, 工学部, 助教授 (80329953)

キーワード開口面アンテナ / ホーンアンテナ / 放射パターン / 反射鏡アンテナ / 最適化 / 交差偏波 / 開口能率 / 1次放射器
研究概要

無線LANの高度化に不可欠な技術であるビーム整形あるいはマルチビーム化について基礎的検討を行っている.まず,ビーム整形については,サービスエリアに応じたビーム整形を行うホーンアンテナについて検討している.ホーンの設計にあたっては,任意方向の利得が最大となるユニバーサル放射パターンから励振モード係数を求め,最適化手法を用いて円形領域全体を効率よく照射するホーンの形状を決定している.この方法を用いてX帯でホーンを設計,試作し,放射パターンを測定したところ計算値とよく一致することを確認している.ビーム整形の効果については,従来の単純なペンシルビームをもつ複モードホーンと比較し,カバレッジ内の最低利得を1dB以上高くできることを確認している.また,マルチビーム化については,これまで基本検討を行ってきたリクレクトアレイを引き続き取り上げ,広帯域化のためのマイクロストリップ素子の形状および配置法について詳細な検討を行っている.その結果,アレイアンテナのような配置では狭帯域になることが判明し,新たにこれまでない密に素子を配置する設計法について提案している.実際にリフレクトアレイアンテナを設計し,数値解析によって周波数特性を評価したところ,比帯域が30%以上の広帯域な特性が実現可能であることを確認している.さらに,アンテナの放射特性の評価法として,位相測定の不要な方法について検討している.従来,レーダの分野では,フェーズドアレイの素子電界ベクトル回転法が電力のみを測定する方法としてよく用いられており,この測定法をホーンアンテナの開口面分布測定に応用することを提案している.実験的な検討として,標準ゲインホーンを用いた測定を行い,通常の遠方界測定結果あるいは計算値と比較的一致する良好な結果が得られている.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 円形カバレッジ内で最適利得をもつ多モードホーン2005

    • 著者名/発表者名
      出口 博之, 岡田 泰輔, 辻 幹男, 繁沢 宏
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌(B) J88-B・2

      ページ: 451-459

  • [雑誌論文] Wavy-walled taper horns with intentionally controlledradiation pattern2004

    • 著者名/発表者名
      H.Deguchi, T.Okada, M.Tsuji, H.Shigesawa
    • 雑誌名

      IEEE Antennas and Propagation Symposium Digest 3

      ページ: 3337-3340

  • [雑誌論文] 1次ホーンの高次モードによるパラボラアンテナの高能率化2004

    • 著者名/発表者名
      出口博之, 辻 幹男, 繁沢 宏
    • 雑誌名

      同志社大学理工学研究所報告 45・2

      ページ: 22-27

  • [雑誌論文] Optimum circular-coverage gain of multimode horns with specified peak cross-polarization and sidelobe level2004

    • 著者名/発表者名
      H.Deguchi, M.Tsuji, H.Shigesawa
    • 雑誌名

      Proceedings of ISAP2004 1

      ページ: 221-224

  • [雑誌論文] Multimode horn with low cross polarization optimized for dualband use2004

    • 著者名/発表者名
      H.Deguchi, T.Goto, M.Tsuji, H.Shigesawa, S.Matsumoto
    • 雑誌名

      IEICE Transactions on Communications E87-B・9

      ページ: 2777-2784

  • [雑誌論文] 任意形状素子を有する周波数選択板の等価回路による特性解析2004

    • 著者名/発表者名
      大平 昌敬, 出口 博之, 辻 幹男, 繁沢 宏
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌(C) J87-C・12

      ページ: 1030-1037

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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