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2002 年度 実績報告書

ホームネットワークを利用した在宅看護システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14550391
研究機関福岡工業大学

研究代表者

浜辺 隆二  福岡工業大学, 情報工学部, 教授 (40104814)

キーワードホームネットワーク / 住宅ケアシステム / IEEE1394 / バイタルセンサー / 胸部X線画像 / 医療画像圧縮 / 肺野領域抽出
研究概要

本年度実施計画の目的は以下の項目である。
目的(1)高速ホームネットワークとしてIEEE1394バスを採用し、ネットワークを構成する。
目的(2)バイタルセンサーを購入し、介護データの収集と伝送システムを構築する。
目的(3)独自の動画像圧縮法及びCCDカメラによる顔画像データの圧縮と伝送実験を行う。
目的(4)目的(1)(2)(3)と平行して、胸部X線画像の効果的な圧縮と伝送について行う。
標記の目的(1)については、パソコン2台とCCDカメラ、バイタルセンサーをIEEE1394バスで接続し、リピーターを経由した高速ホームネットワークを構築した。目的(2)については、IEEE1394インタフェースが未開発のため、RS232CおよびUSBバスを用いて、パソコンからバイタルセンサーをコマンドコントロールによる制御を行い、データ収集に関するソフトウエアをVisual Basicを用いて開発中で、基本的なソフトが完成した。目的(3)は、サーバー側(医者側)と複数のクライアント側(老人側)をインターネットで接続した分散協調ネットワークシステムをJAVAで開発し、CCDカメラを用いて顔画像伝送システム実験が可能になった。目的(4)は、膨大な情報量となる胸部X線画像の診断に重要な肺野領域のみを抽出し、有効な圧縮法を用いて遠隔診療に寄与しようとするもので、その一抽出法を提案した。また、患者の秘密保護のための暗号を用いたセキュリティーシステムも開発中である。
ホームネットワークの構築を中心とした目的(1)(2)の成果は、開発途上でまだ研究発表までにはいたっていないが、目的(3)(4)に関するインターネットを介した顔画像の伝送に関連する動画像圧縮法及び胸部X線画像の肺野領域抽出に関連する成果として、学術論文2編、国際会議3編、学会発表4編を得た。なお、標記研究目的(1)(2)及び(3)(4)の成果は、平成15年度に数件の発表を予定している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 波辺, 坂田, 河村: "エッジ適応型ニューラルネットワークと平均値予測法を用いた画像圧縮"電子情報通信学会論文誌. Vol.J86-DII、No.1. 150-155 (2003)

  • [文献書誌] 浜辺, 田島, 小野: "ブロックパターン情報を用いたオブジェクト生成法"福岡工業大学情報科学研究所所報. 第13巻. 1-6 (2002)

  • [文献書誌] R.Hamabe, D.Tajima, M.Sakata, M.Miyamoto: "Lung Domain Extraction of Chest X-Ray Images Using Domain Growing-up Method"International Symposium on Information Theory and Its Applications. ISITA2002. 495-498 (2002)

  • [文献書誌] S.Hiraoka, R.Hamabe, K.Tomimatsu: "Blur Effect in Image Interfaces"Knowledge-Based Intelligent Information Engineering Systems & Allied Technologies. KES2002-Part1. 567-571 (2002)

  • [文献書誌] T.Satara, R.Hamabe: "Video Coding Based Upon Learning Motion Vector Quantization"Knowledge-Based Intelligent Information Engineering Systems & Allied Technologies. KES2002-Part1. 557-561 (2002)

  • [文献書誌] 岡, 田島, 浜辺: "水平基準ラインに基づく領域成長法を用いた肺野領域抽出"H14電関九支連大. No.1145. 615 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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