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2004 年度 実績報告書

転動する球殻内金属球の位置計測に基づく三次元運動箇所の合成加速度計測

研究課題

研究課題/領域番号 14550413
研究機関新潟大学

研究代表者

岡田 徳次  新潟大学, 工学部, 教授 (60194362)

キーワード加速度センサ / 近接センサ / 弾性変形 / ポアソン比 / ヤング率 / 距離計測 / 金属球重錘 / 球殻
研究概要

球殻内側に同心状に密着配置する定厚弾性層としてシリコンRTVゴムを製作し,これが球殻内部空間を自由に転動する均一媒質金属球の影響を受けて変形する様子を,弾性層のヤング率とポアソン比を使う有限要素法によって視覚的に明らかにした.また,ばねを用いるゴムモデルを設定し,弾性層の半径方向と最大沈み方向に平行な方向に着目して弾性層の沈み量と作用圧の関係を表す式を導いた.さらに,ゴム層の厚さを反映させる関係式を導き,実測データと比較して式の妥当性を示した.
弾性層の圧力と沈み量に関する実測と計算から,不感帯を狭めて計測精度を向上させるには金属球の質量の影響はなく,金属球の外形を大きくし,あるいは弾性層内半径を小さくして金属球と弾性層の間隙を小さくするのが妥当であることを確認した.とくに,小さな不感帯の測定にはパルスモータ駆動によって0.006度の分解能で傾斜角を指定できるスイベルステージを使用し,内半径18.5mm,厚さ5mmの凹球面ゴムと半径17.5mm金属球の組合せにおいて約6.1度の不感帯であることを計測し,また,固有振動数は観測できず計測に影響しないことを確認した.
弾性ゴムの復元性を追究するため,パルスモータを指定した速度で揺動させるプログラムを作成し実験した.さらに,近接センサの球殻表面への取りつけ位置と向きが本来の状況からずれる場合の誤差を想定して加速度の計測値が場所によってどのように影響するかを明らかにした.以上の成果を,質量、力、トルクの計測に特化した国際会議IMEKO TC3で発表した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 球殻弾性層内金属球の位置計測に基づく三次元運動体の合成加速度検出2005

    • 著者名/発表者名
      岡田 徳次
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集 41・5(印刷中)

  • [雑誌論文] Measurement of Resultant Acceleration Utilizing a Weigh Ball Rolling in a Spherical Shell2005

    • 著者名/発表者名
      Tokuji Okada
    • 雑誌名

      Proc.of 19^<th> Conf.on Force, Mass and Torque Measurement, IMEKO TC3 TSM3

      ページ: 7-12

  • [雑誌論文] 球殻内金属球の位置計測による全加速度方向の検出2004

    • 著者名/発表者名
      岡田 徳次
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集 40・12

      ページ: 1170-1176

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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