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2002 年度 実績報告書

鉱物質微粉末によるセメント水和物架橋接続効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14550462
研究機関筑波大学

研究代表者

山本 泰彦  筑波大学, 機能工学系, 教授 (40061220)

キーワード鉱物質微粉末 / セメント水和物 / 架橋接続効果 / 強度発現 / 水セメント比 / モルタル
研究概要

平成14年度は、鉱物質微粉末のセメント水和物接続架橋効果に関して、多くの要因の影響をカバーしたできるだけ多くのデータを効率的に収集することを主目的としており、交付申請書に記載した実験については、これから数ヶ月後に行う材齢1年の強度試験を除き、ほぼ予定通りに終了した。
現在、材齢91日までの実験結果の解析を進めているが、これまでに得られた主な知見は以下のようである。
(1)平成14年度に計画・試験した水セメントの範囲(40〜60%)では、単位セメント量の25%をこれと同体積の鉱物微粉末で置換した場合の水和物接続架橋効果は、長期材齢も含めて全般的に見ると、微粉末粒子が細かいほど大きくなる傾向にある。しかし、その差は最大でも10%程度と予想外に小さく、特に、コンクリートの設計基準強度の一般的材齢である28日以内においては鉱物質微粉末の細かさによる相違は全くない。
(2)セメントペースト中に存在する鉱物質微粉末がモルタル等の強度発現に及ぼす効果には、(1)水とセメントのみからなる相の水セメント比を結果的に小さくする効果、(2)セメント粒子間に存在する微粉末粒子が水和物を実際に架橋する効果(真の水和物架橋効果)および(3)水セメント比が小さい領域においてセメント水和物生成空間を増加させる効果(微粉末効果)があると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 斉藤伸明, 山本泰彦: "各種フライアツシュの活性に関する研究"コンクリート工学年次論文集. Vol.24・No.1. 159-164 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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