研究課題/領域番号 |
14550471
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研究機関 | 九州共立大学 |
研究代表者 |
高山 俊一 九州共立大学, 工学部, 教授 (50039137)
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研究分担者 |
桑原 厚二 ミサワ東洋(株), 品質保証室, 工場長(研究職)
成富 勝 九州共立大学, 工学部, 教授 (70172591)
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キーワード | リサクル資源 / 弾力性 / 歩道舗装 / ゴムチップ / 起泡剤 |
研究概要 |
実験内容は、(1)ゴムチップの混合と、AE剤および起泡剤の2種類を用いて多量の空気量を混入すること、(2)下層にはゴムチップを混入しないモルタルを、上層にゴムチップを混合したモルタルを打設した積層板を作製し、弾性的なモルタルおよびコンクリートとした。ゴムチップはひじき状のものを用い、混合量は1m^3当たりに0、20、30および40%とした。空気量は10〜40%の多量を連行させた。空気を多量とすることにより、モルタルの単位質量が小さくなり、ゴムチップの材料分離を抑制することおよび微小の空気泡により弾性的にすることである。 その結果、ゴムチップ混合量が30〜40%で、さらに空気量が30〜40%連行された板でのゴルフボールによるGS係数が、アスファルト舗装の場合の50〜70%よりさらに小さく、クレイ系板(GS係数が10〜30%)に相当する程度に小さくなったものも測定された。したがって、ゴムチップの混合量が30〜40%、空気量が30〜40%の多量連行することにより、膝に優しいコンクリート板が作製可能となった。 また、板の曲げ強度を大きくするために、下層は普通のモルタルである積層板としたGB係数は、単体板でのそれよりわずかに減少したが、十分に小さい測定値が得られることが確認された。したがって、ゴムチップおよび空気量を多量にしても、舗装板自体が破壊することは無いものと考える。
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