研究課題/領域番号 |
14550492
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
鵜飼 恵三 群馬大学, 工学部, 教授 (60018827)
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研究分担者 |
蔡 飛 群馬大学, 工学部, 助手 (20312902)
若井 明彦 群馬大学, 工学部, 助教授 (90292622)
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キーワード | 斜面安定 / 斜面対策工 / 安全率 / 集水井工 / 杭工 / アンカー工 / 斜面災害 |
研究概要 |
豪雨などが原因で斜面崩壊が発生すると、補修・補強のために排水工、杭工、アンカー工などの斜面対策工が施工されるのが普通である。斜面対策工の設計は、これまで力とモーメントのつりあいを基本とした極限平衡法により行われてきた。しかし、この方法では、地盤と対策工の変形、相互作用、三次元性などが考慮できない。このような問題を解消するために弾塑性FEMを基本とした解析法・設計法を筆者らは提案してきた。表題の研究テーマに関する平成14年度の研究成果は次のようにまとめられる。 (1)集水井工、杭工、アンカー工が複数配置される場合の解析を行い、現実の地すべり対策工の解析を行う準備を完了した。この際、三次元メッシュ分割が容易になるよう工夫をした。 (2)上記の対策工の抑止・抑制メカニズムを明らかにした。 (3)特に、アンカー工について詳細な解析と考察を行った。従来のアンカー工の設計法の問題点を指摘した。またアンカーが同時に多数配置された場合の抑止メカニズムを明らかにし、FEMによる簡易解析法を提案した。 (4)集水井工と集水ボーリングについて詳細な解析を行い、抑制のメカニズムを明らかにした。群馬県内の地すべりを対象にして、本研究の成果の適用を開始した。 (5)平成15年度には、以上の研究成果を実際の地すべりに適用し、FEMによる斜面対策工の新しい設計法を提案する予定である。
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