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2003 年度 実績報告書

コンピュータ通信ネットワークによる高齢者福祉政策の効果計測法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14550536
研究機関呉大学

研究代表者

今田 寛典  呉大学, 社会情報学部, 教授 (80093730)

研究分担者 平尾 元彦  山口大学, 学生支援センター, 助教授 (90238337)
栗川 隆宏  呉大学, 社会情報学部, 教授 (80279091)
キーワード行政サービス / 募金方式 / 情報通信ネットワーク / 利用者負担 / 支払い意志額 / トラベルコスト / 福祉交通 / CVM
研究概要

現在、高齢者福祉行政は医療福祉から高齢者のQOL(Quality of Life:生活の質)向上へと変化している。
中山間地域では市町村の広域合併が進み、行政の中心は合併した地域の中心地に移転するため、高齢者の交通負担は大きくなる。交通手段の不足と長くなる距離の問題に対して二つのことが考えられる。
一つは、交通手段の確保である。福祉バスや福祉タクシーなどを運行している町村もある。
他の一つは、情報通信ネットワークの整備である。住民は出かけなくても、様々な公共サービスが受けられるシステムである。
しかし、これらの多くは補助事業であり、それらの事業効果は把握されていない。また、誰がそのコストを負担するのか。
そこで、本研究は、中山間地域における高齢者福祉行政への情報通信ネットワークシステムの導入の可能性とそれが高齢者のQOL向上に果たす効果及びその計測法について考察した。得られた結果を以下に示す。
(1)中山間地での社会福祉政策の便益計測がCVMで可能である。支払い意志額は社会福祉政策に対する理解度、収入、年齢に大きく影響される。
(2)地方公共サービスの利用者負担の方法として、料金方式と募金方式が比較検討された。両方式の利点、欠点を明確にし、募金方式の有効性を明らかにした。
(3)コストパフォーマンスの側面からみると、在宅健康管理システムが、最も望ましい政策である。次に、交通政策の評価が高い。コミュニティバス導入は潜在交通需要を顕在化できる。簡単な買物や病院の診察が受けられるテレビ電話システム導入のコストパフォーマンスは劣る。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 今田寛典, 小松孝二, 市坪誠: "仮想評価法による山間地における福祉行政の効果計測"呉大学ネットワーク社会研究センター研究年報. Vol.3. 73-90 (2003)

  • [文献書誌] 今田寛典: "山間地における情報通信ネットワークと福祉行政"日本社会情報学会第8回大会報告要旨集. 48-49 (2003)

  • [文献書誌] 平尾元彦: "地方公共サービスにおける利用者負担と募金方式-呉ポートピアパーク・イルミナーレ募金の事例研究-"マネジメント研究(広島大学マネジメント学会). Vol.3. 65-74 (2003)

  • [文献書誌] 平尾元彦: "地方公共サービスにおける利用者負担の方法:料金方式と募金方式"公共選択学会全国大会報告論文. No.7. 1-8 (2003)

  • [文献書誌] 城平徹, 今田寛典: "中山地における社会福祉政策の効果測定"呉大学ネットワーク社会研究センター研究年報. Vol.4(印刷中). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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