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2002 年度 実績報告書

木造軸組系建物の地震時終局限界性能把握のための高精度大変位解析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14550568
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

森迫 清貴  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (90127168)

キーワード木造軸組 / 接合部履歴特性 / 接合部ばねモデル / 大変位 / 移動座標 / 増分摂動法 / 地震時挙動 / 終局限界性能
研究概要

近年の木造建物の地震被害は,これまで壁などの水平抵抗要素の耐力評価にのみ頼ってきた木造建物においても,地震時の応答予測などを背景とする,より力学的,合理的な構造性能の把握の必要性を認識させた。本研究では,在来構法木造住宅や社寺建築に代表される伝統構法木造などの木造軸組系建物が,強地震時にいかなる挙動過程を経て倒壊に至るかを予測できる高精度の解析法を開発し,提供することである。
現時点までの研究経過ならびに成果を要約すると以下のようになる:
1.これまで行ってきた繰り返し曲げ実験で得られた接合部履歴挙動曲線を関数近似する方法手順を示し,次の組み合わせの接合部曲げばねの履歴特性モデルを提案した。なお,木材は集成材,接合金物を使用した実験である。在来構法木造住宅については,(1)柱-土台接合部,(2)通柱-梁接合部,(3)管柱-土台接合部,であり,筋かい材がある場合とない場合についても行った。伝統構法木造については,(1)柱-貫接合部,(2)柱-大引接合部,である。
2.接合部ばねの曲線履歴特性モデルを導入し、かつ大変位に対処するための移動座標系を用いた平面軸組解析法の定式化を,増分摂動法の手法も用いて行った。
3.2.の式展開を基に,静的解析用数値プログラムを作成中である。
4.2.の平面軸組解析法を立体軸組解析法の基礎式の展開中である。
5.木造立体軸組の地震時解析法開発にもつながる,鋼立体骨組解析法の動的版の開発を行い,振動台実験との精度照合を行った。なお,この研究成果は現在投稿中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 森迫清貴: "接合部履歴ばね要素を用いた木造平面軸組の大変位解析法"日本建築学会近畿支部構造力学講究録. 34号. 1-24 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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