研究課題/領域番号 |
14550576
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研究機関 | 八戸工業大学 |
研究代表者 |
月永 洋一 八戸工業大学, 工学部, 教授 (60124898)
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研究分担者 |
阿波 稔 八戸工業大学, 工学部, 講師 (10295959)
庄谷 征美 八戸工業大学, 工学部, 教授 (80006684)
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キーワード | コンクリート / 凍結融解 / 塩化物 / スケーリング / 粗骨材 / 吸水率 / 最大寸法 / 細孔構造 |
研究概要 |
1.コンクリートの調合を変化させたときのスケーリング抵抗性に及ぼす粗骨材品質の影響 低品質骨材を用いたコンクリートでも、水セメント比を45%、空気量を6%とすれば、ある程度のスケーリング抵抗性は確保されることが分かった。しかし、スケーリングの発生は骨材の品質がJIS規格値を満たしても大きくなる場合と、JIS規格値を満たさなくても小さくなる場合があり、粗骨材の細孔構造特性が大きく影響することを確認した。 2.リサイクル骨材を用いたコンクリートのスケーリング抵抗性 ガラスカレット、ゴミ溶融スラグおよびコンクリートガラを粗骨材として用いた場合、また、再生骨材および硫黄含浸再生骨材を用いた場合のコンクリートのスケーリング抵抗性について実験を行なった。コンクリートのスケーリング抵抗性は、ガラスカレット骨材を使用した場合では良好な抵抗性を示し、溶融スラグ骨材、コンクリートガラおよび含浸再生骨材を使用した場合では比較的良好な性状を示した。本実験においても骨材の細孔構造特性はスケーリング抵抗性に大きく関与していることを確認した。 3.粗骨材の細孔構造特性に立脚したスケーリング発生機構の考察 種々の実験結果をもとに、粗骨材の平均細孔直径および全細孔量とスケーリング発生程度の関係を整理し、スケーリング発生機構を粗骨材の細孔構造特性の面から考察した。
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