研究概要 |
平成14年度の研究実施 (1)天空紫外放射輝度分布測定機器の製作 天空紫外放射輝度と全天空紫外放射照度の測定には、英弘精機製全天紫外放射輝度分布計MS301LRを使用する。天空紫外放射輝度の測定には、受光部に開口角11度の遮蔽筒を取り付け、立体角0.0433srの限定された部分の天空紫外放射輝度のみを測定可能とした。支持台の最上部にセンサを設置する。支持台は、水平方向に360度、鉛直方向には水平を0度として+90度から-90度まで回転し任意の角度で固定した。輝度分布測定器の屋上及び地物上に固定するため木製の木枠を製作した。 (2)測定概要及び実施 天空紫外放射輝度分布は、CIEのIDMPのガイドにおける天空輝度分布の測定法に準じて測定する。これは天空を145分割する。各点の中心点は、鉛直方向については水平を0度、天頂を90度として、6、18、30、42、54、66、78度に位置し、水平方向は南を中心として各高度ごとにそれぞれ30、30、24、24、18、12、6等分した点に位置する。これらに天頂を含め145点となる。これは測定する点が全天をカバーするように、かつお互いが重ならないように決定されたものであり、それぞれ開口角11度の範囲を測定する。145点の測定に要する時間は約10分である。測定地点は北緯35度37分、東経140度03分である。一日の測定は南中時および太陽高度10度毎に行った。各天空要素の天空紫外放射輝度は、天頂紫外放射輝度の値を1とした相対天空紫外放射輝度で表した。測定は10,11,12月に千葉県本学船橋校舎、同検見川海岸、同守谷海岸にて実施した。
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