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2002 年度 実績報告書

災害弱者の火災時安全を担保する高規格避難施設の設計規準と設置誘導方策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14550611
研究機関大阪大学

研究代表者

吉村 英祐  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50167011)

研究分担者 飯田 匡  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40335378)
横田 隆司  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20182694)
柏原 士郎  大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70029164)
キーワード車いす / 避難 / 火災 / 避難階段 / 一時待機場所 / 階段型スロープ / ADA / ハートビル法
研究概要

1.医療・福祉施設の避難施設の寸法・形状調査
医療施設363例、福祉施設198例の図面をもとに、病棟部基準階に設置されている避難階段および避難バルコニーの配置・形状・寸法、水平避難区画の取り方、その他の避難安全対策を調査・分析し、それらの傾向と特徴を整理した。
2.基準階柱割と避難階段の配置の関係
病棟部基準階柱割りの1×1スパンの縦横寸法と区画面積、1区画内における避難階段、附室、非常用エレベータ、通路各部の収まりを5?タイプに分類した。
3.特別避難階段とADAにおける一時待機場所の寸法比較
日本における附室型特別避難階段の平面各部の寸法を、ADA Accessibility Guidelinesに規定された一時待機場所(Areas of Rescue Assistance)に要求されている寸法と比較し、各階踊り場における車いす待機場所の確保の可否を検討するとともに、可の場合の平面計画上の特徴を明らかにした。
4.階段型スロープの有効性の検討
従来の避難スロープは長大かつ踊り場間隔が長いため、避難時や日常利用時の安全性や利便性に問題があった。そこで、福祉のまちづくり条例とハートビル法の基準に合わせてスロープを分割した階段型スロープ(平均勾配1/20)を提案し、1人の介護者が複数の車いすを避難させる簡単なシミュレーションを行った。その結果、階段型スロープが避難時間の短縮と避難者の安全確保に効果があることを確認した。
5.ユニットスロープの製作と車いす昇降実験
高さと勾配が異なる階段型スロープのユニットスロープを4タイプ製作し、それぞれについて、車いすによる自力昇降策験と介護者による昇降実験を行い、車いすの速度・加速度・停止距離を計測した。その結果をもとに各ユニットの昇降時の安全性を評価し、ユニットの形状・寸法を決定した。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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