研究課題
基盤研究(C)
本研究は、当初線引き実施都市(防府市)と当初人口10万人以上を擁したにもかかわらず非線引きのまま現在に至る都市(宇部市、山口市)の両者を対象に、昭和50年以降の開発から市街化調整区域と用途白地地域の開発の特徴と空間分布を明らかにすると同時にその開発立地に影響を与える要因を指摘すること、広域の観点から線引き都市と非線引き都市が隣接する場合の開発される可能性を「開発ポテンシャル」としてメッシュ単位で算定し、将来の土地利用コントロールに際して知見を得ること、を目的としている。結論は以下の通りである。(1)宇部市、山口市のメッシュデータを用いて数量化I類分析を行なった結果、両市の開発立地に影響を与えている要因は、ともに「人口」、「都心までの距離」、「土地利用」、「大規模店舗までの距離」であることが明らかになった。(2)非線引き都市の開発動向から導かれた開発ポテンシャルのモデル式を線引き都市である防府市に適用し、非線引き都市の山口市の開発動向が線引き都市の防府市の開発動向と類似性が高いことが明らかになった。これは、宇部市が広域に用途地域を設定し、用途地域内での分散的な開発を許容したことが精度が低くなった理由であり、一方、山口市が県庁所在都市で非線引きであること、防府市に隣接していることで防府市の市街化調整区域の開発許可運用に影響を及ぼしたことが精度が高くなった理由であると推測される。(3)防府市の市街化調整区域で開発ポテンシャルが高いメッシュに着目すると7地区が抽出でき、それぞれの地区の特徴から「沿道開発タイプ」、「市街化区域近接タイプ」、「密集集落タイプ」の3つのタイプに分類できた。
すべて 2005 2004 2003
すべて 雑誌論文 (10件) 図書 (1件)
Proc.9th International Conference on Computers in Urban Planning and Urban Management, London, 2005 (CD-ROM)
日本建築学会中国支部研究報告集 第28巻
ページ: 793-796
Proc.9th International Conference on Computers in Urban Planning and Urban Management, London (CD-ROM)
日本建築学会技術報告集 第19号
ページ: 275-278
2004年度日本建築学会学術講演梗概集 F-1
ページ: 137-138
ページ: 669-670
Summaries of Technical Papers Of Annual Meeting Architectural Institute of Japan F-1
AIJ Journal of Technology and Design No.19
2003年度日本建築学会大会梗概集 F-1
ページ: 1-4