| 研究概要 |
本研究は,都市環境装置の維持管理状況などの設置上の実態と都市環境装置の製品性能との関係を探ることによって,都市環境装置が街路の環境形成に及ぼす影響や効果などの要因を明らかにし,その要因を持続性のある都市環境形成に求められるレジビリティとアンビギュイティの両面において活用し構築するための都市環境装置デザイン方法の指標を導き出すことが目的である。
平成14年度は,都市内の主要街路における都市環境装置の維持管理などを含めた活用状況に関する実態を把握し,装置の製品特性及び街路特性と利用特性に関する調査・分析「都市環境装置の種類別の設置状況,仕様等の維持管理体制を含めた実態及び資料調査」,「福岡市等主要都市における街路特性に関する実態及び資料調査」,「上記主要街路の整備及び管理状況に関するヒヤリング・アンケート調査」,「都市環境装置類の維持管理状況と街路特性との関連性に関する分析」,を行った。また,都市環境装置の大半は,製品として製造者が生産したものを設置する場合が大半であり,国内外で生産されている都市環境装置の製品特性に関する「都市環境装置類の製品実態に関する資料調査・分析」などを行った。
これらの結果については,平成15年度での継続研究の項目である「製品化された都市環境装置のメンテナンス等の持続性に係わる調査・分析」および「地域性や街路特性が都市環境装置の持続性に影響を与える要因の分析」などとの比較分析および考察によって成果をまとめ,これらの考察結果から街路環境形成における持続的な都市環境装置のデザイン方法構築のための指標を,装置の製造者,事業者と管理者,そして生活者との関係から提案する予定である。
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