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2003 年度 実績報告書

郊外住宅地開発を導いた学術・芸術・芸能に関わる人々の居住動向に関する歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14550636
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

中川 理  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (60212081)

研究分担者 矢ヶ崎 善太郎  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (90314301)
並木 誠士  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (50211446)
石田 潤一郎  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (80151372)
笠原 一人  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (80303931)
キーワード郊外 / 住宅 / 住宅地 / 画家 / 学者
研究概要

本研究の目的は、近代生活の前衛として郊外に着目した人々として、学術・芸術・芸能に関わる人々に着目し、京都における彼らの住宅地選択の動向を明らかにすることである。2年間の調査・研究により以下のことが明らかになった。
1.京都市北区の等持院かいわいの住宅地には、画家を中心とした「絵描き村」と呼ばれる地区がある。日本画家・木島桜谷邸(1913)が転居してきたことを契機に形成された地域である。
2.この地域では、関西のモダニズムをリードした建築家・本野精吾や、「鎮ブロック」で知られる中村鎮なども居住しており、画家と建築家とのサロン的交流があった。
3.京都市左京区吉田および北白川地区には、京大教授を中心とした「学者村」とも言うべき地区が広がっている。そこでは、京都帝国大学建築学科の藤井厚二および武田五一の設計した住宅遺構が数多く残されており、京大の中での学者と建築学科教授=建築家とのサロン的交流があった。
4.京都市右京区の鳴滝かいわいには、企業・財界人の別荘が数多く建てられて「お屋敷町」とされていた。ここでは、これまでに明らかになってこなかった建築家や工務店の活躍が明らかになった。
5.そのほか、左京区の下鴨地区にも画家(特に洋画家)が集住し、「日本のバルビゾン」と呼ばれていたこと、同じ左京区の洛北土地が区画整理事業で開発した地域などにも、画家や医者などが数多く住まいしていたことなどが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中川理, 笠原一人: "京都市において画家が主導した郊外住宅地形成の考察"日本建築学会計画系論文集. (発表予定).

  • [文献書誌] 高橋康夫, 中川理 編, 中川理, 石田潤一郎, 笠原一人ほか: "京・まちづくり史 (研究成果が近代編の所収論文となる)"昭和堂. 246 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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