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2003 年度 実績報告書

大幅高容量化可能なハイブリッド電気化学キャパシタ

研究課題

研究課題/領域番号 14550692
研究機関神奈川大学

研究代表者

佐藤 祐一  神奈川大学, 工学部・応用化学科, 教授 (20201535)

研究分担者 小早川 絋一  神奈川大学, 工学部・応用化学科, 助手 (40078332)
キーワード電気二重層キャパシタ / 高容量化 / 導電材 / ホウ素変性アセチレンブラック / 導電ネットワーク
研究概要

前年度に続いて、導電材と活性炭間の導電性を向上させることによるキャパシタの高容量化を目指した。導電材として、前年度に使用したケッチェンブラック(KB)より伝導度の高いホウ素変性アセチレンブラック(BMAB)を用いた。
活性炭(比表面積:3000m^2/g)と結着材だけ(80:20wt%),の場合(導電材なし)、試料電極のキャパシタンスは258F/gであったが、導電材としてKBを7wt%加えると(結着材は13%)キャパシタンスは約10%増加し(284F/g)、導電材としてBMABを使った場合、7wt%加えたとき(結着材は13%)、最大のキャパシタンス(334F/g、33%の増加)が得られた。この試料電極の交流インピーダンスは、上記2種類の交流インピーダンスより小さかった。添加したBMABと活性炭との導電ネットワークがより多く構成され、活性炭が本来有しているキャパシタンスの利用効率が高められたと考える。
我々は、活性炭に塩化ルテニウムを含浸し熱処理すると、活性炭表面の構造が変わり、同時に、この処理のために使ったルテニウムが酸化物となって擬似容量として働き、3%のRu担持で約30%キャパシタンスが増加するという知見を得ている。本研究で使った導電材、BMABと、塩化ルテニウムを含浸し熱処理した活性炭を使ってキャパシタを構築すれば、さらなるキャパシタンスの増加が見込まれ、次年度の課題とする。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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