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2002 年度 実績報告書

バイオマスを素材とした分子インプリント法による高機能分子認識材料の創製

研究課題

研究課題/領域番号 14550752
研究機関北九州市立大学

研究代表者

上江洲 一也  北九州市立大学, 国際環境工学部, 助教授 (40253497)

研究分担者 森田 洋  北九州市立大学, 国際環境工学部, 講師 (30321524)
キーワードバイオソープション / 分子認識材料 / 分子インプリント法 / 微生物 / 金属イオン分離 / バイオマス / 機能改質 / 吸着剤
研究概要

分子インプリント法は、分子の自己組織化を利用して分子認識能をもつ高分子を調製する手法である。本手法は、精密な分子設計を必要としないため、重合が比較的容易である、大量かつ安価に合成できる、ターゲット分子(分離対象物質)の応用範囲が広いなど、分子認識能をもつ分離材料の調製法として非常に有望である。これまでに亜鉛イオン、希土類金属イオン、アミノ酸エステル、核酸等をターゲット分子とした高選択性樹脂を開発してきた。さらに安価で高性能な分子インプリント材料を開発するために、素材として微生物などのバイオマスを採用した。
バイオマスは、希土類金属などのレアメタルや白金族などの貴金属を回収する微生物吸着剤(バイオソルベント)としての利用が期待されている。バイオソープションに用いられるバイオソルベントは、その種類により、イオン交換樹脂、活性炭、活性汚泥よりも、目的とする金属イオンの吸着量が大で、安価という利点をもっている。吸着量だけでなく、バイオソルベントの金属選択性を劇的に向上させることができれば、さらに魅力的な高機能分子認識材料となる。本研究では、バイオマスを素材として分子インプリント法により高機能分子認識材料を創製することを目指す。
本年度は、分子認識ターゲットをこれまでの分子インプリント樹脂調製で実績のある遷移金属イオンおよび希土類金属イオンとして、それら金属イオンを吸着するバイオマスの選定を行った。カビなどの菌類を中心にスクリーニングし、Rhizopus種が非常に高い希土類金属イオン吸着能を示すことを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Eiichi Toorisaka, Kazuya Uezu Masahiro Goto, Shintaro Furusaki: "A molecularly imprinted polymer that shows enzymatic activity"Biochemical Engineering Journal. 14・2. 85-91 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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