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2003 年度 実績報告書

環状ペプチド抗原を持つデンドリマー型エイズワクチンの合成

研究課題

研究課題/領域番号 14550840
研究機関帝京科学大学

研究代表者

瓜生 敏之  帝京科学大学, 理工学部, 教授 (80011005)

研究分担者 鬘谷 要  和洋女子大学, 家政学部, 助教授 (20251465)
キーワードデンドリマー型エイズワクチン / 球状ポリリジンデンドリマー / 球状ポリオルニチンデンドリマー / 単一分子量デンドリマー / 糖鎖-ペチドデンドリマー / HIV部分ペプチド / 還元アミノ化 / カルボキシル末端デンドリマー
研究概要

1,4-ジアミノブタンを出発コアとして球状ポリリジンデンドリマー第3世代を合成した。その末端アミノ基にβ-アラニンをアミド結合で付けたβ-アラニン-ポリリジンデンドリマーとラクトース、マルトース、セロビオースなどのオリゴ糖と反応して得られたオリゴ糖-β-アラニン-ポリリジンデンドリマーは、単一分子量の、すなわち単分散の球状デンドリマーであることが分かった。16個のアミノ基に2個ずつのオリゴ糖が結合し全部で32個のオリゴ糖が付いた13453に近い分子量を持つデンドリマーが生成した。同様の反応を、リジンの代わりにアミノ酸のオルニチンを用いて行った。球状の糖鎖-β-アラニン-ポリオルニチンデンドリマーは、分子量11900〜13200を示し、糖鎖の数は28〜32であった。ポリオルニチンデンドリマーにおいては、立体障害のためアミノ基の反応性は、均等化されていないことが分かった。次に、半球状ポリリジンデンドリマーから出発し、これに1価のアミノ基を持つプロリンを結合させたプロリン-ポリリジンデンドリマーを作った。これにマルトースを還元アミノ化で結合させたところ、約4400の単一分子量を持つマルトース-プロリン-ポリリジンデンドリマーが得られた。さらに、カルボキシル基を付けるために、無水コハク酸を反応させ、コハク酸-マルトース-プロリン-ポリリジンデンドリマーを合成した。このデンドリマーの末端カルボキシル基と、エイズウイルスからの24個のアミノ酸から成る鎖状の抗原ペプチドシーケンスを反応させた。抗原ペプチドがデンドリマー当り1〜2個結合したエイズワクチン候補を合成することに成功した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] H.Baigude, K.Katsuraya, K.Okuyama, K.Hatanaka, E.Ikeda, N.Shibata, T.Uryu: "Synthesis of Spherical and Hemispherical Sugar-Containing Poly(lysine) Dendrimers"J.Polym.Sci.A Polym.Chem.. 42. 1400-1414 (2004)

  • [文献書誌] H.Baigude, K.Katsuraya, K.Okuyama, T.Uryu: "Synthesis of Structurally-Controlled HIV Vaccine Model Having Glyco-Peptide Dendrimer Scaffold"Macromol.Chem.Phys.. 205. 684-691 (2004)

  • [文献書誌] H.Baigude, K.Katsuraya, K.Okuyama, N.Kariya, T.Uryu: "Synthesis of HIV Vaccine Model Based on Lactose-Functionalized Poly(lysine) Dendrimer Scaffold"Sen-i Gakkaishi. (in press). (2004)

  • [文献書誌] H.Baigude, K.Katsuraya, K.Okuyama, S.Tokunaga, T.Uryu: "Synthesis of Sphere-Type Monodispersed Oligosaccharide-Polypeptide Dendrimers"Macromolecules. 36. 7100-7106 (2003)

  • [文献書誌] H.Baigude, K.Katsuraya, K.Okuyama, Y.Yachi, S.Sato, T.Uryu: "Synthesis of Dicarboxylate Oligosaccharide Multilayer Terminal Functionality upon Poly(lysine) Dendrimer Scaffolding"J.Polym.Sci.A Polym.Chem.. 40. 3622-3633 (2002)

  • [文献書誌] K.Katsuraya, K.Okuyama, K.Hatanaka, R.Oshima, T.Sato, K.Matsuzaki: "Constitution of Konjac Glucomannan : Chemical Analysis and ^<13>C NMR Spectroscopy"Carbohydr.Polym.. 53. 183-189 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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