研究課題/領域番号 |
14550867
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研究機関 | 神戸大学(海事科学部) |
研究代表者 |
石田 憲治 神戸大学, 海事科学部, 教授 (10184532)
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研究分担者 |
矢野 吉治 神戸大学, 海事科学部, 助教授 (10174567)
大辻 友雄 神戸大学, 海事科学部, 教授 (70031458)
西川 栄一 神戸大学, 海事科学部, 教授 (90029124)
藤本 昌志 神戸大学, 海事科学部, 助手 (70314515)
長松 隆 神戸大学, 海事科学部, 助手 (80314251)
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キーワード | 海難 / 危機管理 / 油流出 / シミュレーション / USBカメラ |
研究概要 |
1.研究課題に関して以下の調査検討をした;(1)国、自治体、企業の災害時の危機管理体制マニュアル等の資料収集と整理。 (2)阪神・淡路大震災時に大阪、和歌山、瀬戸内地域から多くの小型船舶によって、被災者救命、物資の救援・支援活動が行われた事例をアンケート方式で調査した結果から、災害時に海上から被災地に駆けつけて救援活動が行われるシステムの検討。 2.油流出を伴った海難事故の演習 2003年11月27日に海上保安庁第八管区保安本部と共同で、神戸大学とを電子メールで結び、舞鶴湾での材木船と油バージとが衝突して300KLの油流出して航路を塞ぐシナリオで、実際の保安部職員3人を交えて共同演習を実施した。演習は60名の海事関係者に公開された。 3.演習システムの改良 電子メールを使うシミュレーションシステムに、これまでの文字伝達からUSBカメラを使って神戸、イスタンブール、ミネソタ(USA)の3箇所を接続して、映像と音声を付加したメールシステムを人的シミュレーションに組み込んだ。 4.海外事情調査;(1)フィリピンのマニラ地区にある、国立商船大学、海事教育機関4箇所、を訪問して危機管理対策に関した教育訓練法の調査。 (2)シンガポール港湾局の油流出訓練センターを訪問してマラッカ海峡の海上交通事情を討論。 (3)エジプトのスエズ運河危機管理に関してアレキサンドリアのアラブ海事大学と協議。 5.研究成果の公表 (1)内閣府危機管理室にて2003年7月に「電子メールネットワークを使った油流出海難事故の人的シミュレーション方について」、内閣府、トルコ、神戸商船大学と電子メールでむすび、実演を交えて講演した。 (2)2003年10月29日,国際海事大学連合第4回シンポジウムで、スエズ運河内での海難をモデルにして、危機管理体制のあり方を発表した。
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