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2002 年度 実績報告書

天敵誘引物質(シノモン)と連合学習を利用した生物的防除

研究課題

研究課題/領域番号 14560034
研究機関筑波大学

研究代表者

戒能 洋一  筑波大学, 農林学系, 助教授 (20183775)

研究分担者 高林 純示  京都大学, 生態学研究センター, 教授 (10197197)
大澤 良  筑波大学, 農林学系, 助教授 (80211788)
本田 洋  筑波大学, 農林学系, 助教授 (90126160)
キーワード寄生性天敵昆虫 / シノモン / 風洞実験 / ブランコヤドリバエ / カリヤコマユバチ / 触角電図
研究概要

(1)アワヨトウの食害を受けた植物に対する天敵昆虫の行動観察(戒能、大澤が担当)
既に確立したアワヨトウの飼育法をもとにして、寄生蜂のカリヤコマユバチ、寄生バエのブランコヤドリバエのコロニーを確立した。それぞれの寄生昆虫に対して、アワヨトウの寄主植物であるイネ科のトウモロコシに対する飛翔行動を風洞装置を用いて観察した。植物には、鉢植えのトウモロコシを用いるため、人工気象器で年間を通して供給しながら用いた。行動の観察には、デジタルビデオカメラを用いることで、より詳細な観察が出来た。録画した記録映像は、再生しながら行動の推移、継続時間などを計測し、行動データとして集計し、天敵昆虫間の比較における行動解析に用いた。
(2)天敵昆虫に対する誘引成分の生物検定法(戒能、本田が担当)
天敵昆虫の行動を、飛翔行動と植物上の探索行動に分け、風洞装置や、シャーレやオルファクトメーターを用いて、日齢、餌条件等の天敵昆虫の生理要因を検討しながら生物検定法を確立した。誘引源には、加害を受けたトウモロコシ葉の抽出物を用いた。
(3)加害を受けた植物成分の分析(本田、高林が担当)
アワヨトウの食害を受けたトウモロコシから出される揮発性成分の分析は既になされている。この手法やデータを参考にして、トウモロコシにおいて加害および未加害時の揮発性成分を捕集し、触角電図(EAG)法にて反応を調べた。また、ガスクロマトグラフ(GLC)による分析、およびこれに加えて2種天敵昆虫の触角上の感覚器を検出器とするガスクロマトグラフ(EAD)法を用いた手法で活性成分の挙動を追跡中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fukushima, J.: "Learning of herbivore-induced and nonspecific plant volatiles by a parasitoid, Cotesia kariyai."Journal of Chemical Ecology. 28. 579-586 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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