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2003 年度 実績報告書

きのこ類腐敗病の発生生態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14560044
研究機関東京農業大学

研究代表者

陶山 一雄  東京農業大学, 農学部, 教授 (10078181)

研究分担者 有馬 忍  大分県きのこ研究指導センター, 主査
澤柳 利実  東京農業大学, 農学部, 助手
根岸 寛光  東京農業大学, 農学部, 助教授 (20172752)
村上 康明  大分県きのこ研究指導センター, 主幹研究員
キーワードきのこ / 細菌病 / 発生生態 / Pseudomonas tolaasii / Erwinia sp. / ハラアカコブカミキリ / ナカモンミナミコノコバエ / 野生きのこ
研究概要

シイタケ腐敗病の感染経路を解明するため、シイタケほだ木の伏せ込み場及びほだ場に生息する昆虫から原因菌の分離を行った。ハラアカコブカミキリ幼虫からの分離では改変D3培地上に黄色集落のErwinia sp.が高率に分離された。分離菌の一菌株を発生直後の幼子実体に有傷接種したところ、成長を停止しやがて腐敗させた。しかし、子実体の菌傘と菌柄に同様の方法で接種した場合や幼子実体に噴霧接種した場合は、子実体の生長停止は認められず、菌柄の一部が褐変する程度であった。他の分離菌では組織の褐変が僅かに認められる程度であった。また、成虫からもErwinia sp.が分離されたが分離頻度は幼虫に比較して低かった。ほだ木食害害虫のナガゴマフカミキリからは原因菌は検出されず、ユミアシダマシからはErwinia sp.が検出された。キマワリからは、Pseudomonas tolaasiiとErwinia sp.の両方が分離された。ほだ場で腐敗の進んだシイタケから採集したハエ類の成虫のうち、ナカモンミナミキノコバエからはErwinia sp.が高頻度に検出され、分離菌はシイタケ子実体の生育阻止・腐敗能を有していた。シマバエ科の一種からはErwinia sp.は検出されなかった。P.tolaasiiはいずれのハエ類からも検出されなかった。シイタケ栽培地周辺に自生する野生キノコ(カワラタケ・カイガラタケ・シロホウライタケ・ゴムタケ)を採取し、原因菌の存在を調査した。その結果、カワラタケとカイガラタケからはP.tolaasiiおよびErwinia sp.が高頻度で分離された。これらは年間を通してほだ木に常在しており、両原因菌の伝染源であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 有馬忍, 陶山一雄: "大分県におけるシイタケ腐敗病の発生状況について"九州森林研究. 57巻. 275-276 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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