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2002 年度 実績報告書

赤潮殺藻細菌が生産する赤潮殺藻プロテアーゼの殺藻分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14560070
研究機関広島大学

研究代表者

加藤 純一  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 教授 (90231258)

キーワード赤潮殺藻細菌 / セリンプロテアーゼ / 海洋性細菌 / 赤潮珪藻 / Pseudoal teromonas / Skeletonema costatum
研究概要

赤潮殺藻細菌Pseudoaltermonas sp. A28株は菌体外に赤潮殺藻活性を持つセリンプロテアーゼEspIを分泌し、標的となる赤潮珪藻を殺藻する。EspIの赤潮殺藻活性を示す領域を同定するために、平成14年度はEspIのC末端領域に着目し解析を行った。C末端領域には55アミノ酸残基から成る繰り返し配列が2つある。EspIはC末端領域に近い繰り返し配列の半分の地点でプロセスされて分泌される。そこで、GFPと2つの繰り返し配列を完全に含むC末端200アミノ酸残基および、成熟EspIのC末端領域(繰り返し配列を1.5持つ)150アミノ酸残基との融合蛋白質をコードする遺伝子を構築した。それら遺伝子を大腸菌で発現させ、GFP融合蛋白質を精製した。GFP-C末端領域融合蛋白質を赤潮珪藻Skeletonema costatumに添加したが、殺藻活性は確認されなかった。また、蛍光顕微鏡を用いて融合蛋白質の局在性を調べた。融合蛋白質は海水中に均一に分布し、特に赤潮珪藻に結合している様子はなかった。以上の結果から、平成15年度にはespI遺伝子に変異を導入してその遺伝子産物の赤潮殺藻活性を調べることにより、赤潮殺藻活性に必要な領域を特定することにした。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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