• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

高活性型ジベレリンの生合成経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14560087
研究機関独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構

研究代表者

中山 真義  独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 花き研究所・生理遺伝部品質生理研究室, 室長 (40237475)

キーワードジベレリン / GA_7 / GA_<120> / 生合成 / 代謝 / オーニソガラム
研究概要

1.GA_<120>とGA_9の重水素標識体をオーニソガラムの蕾に投与し、48時間代謝させた。代謝物を80%メタノールで抽出し、溶媒分画により酢酸エチル可溶酸性区を得た。これをPVPカラム、ODSカラム、DEAカラムで予備精製した後、ODS-HPLCを用いて精製し、GC-MSによる分析を行った。
2.重水素化GA_<120>の代謝物としてGA_7と3-epiGA_7のそれぞれの重水素化物が同定された。GA_<120>とGA_7はともにオーニソガラムの花序の内生ジベレリンとして同定されていることから、GA_<120>からGA_7へのジベレリン生合成経路が機能していることが明らかになった。
3.3-e-piGA_7は内生ジベレリンとしては検出されなかったことから、3α位の水酸化はartificialな代謝であると考えられる。
4.モモに加えオーニソガラムにおいても、高活性型ジベレリンであるGA-7型のジベレリンの生合成は、1,2位の二重結合の導入後に3β位の水酸基が導入される経路で行われることが明らかになった。これまで高等植物において示されていた生合成経路とは異なる経路が機能していることを明らかにした。
5.重水素化GA_9の代謝物としてGA_4の重水素化物が同定された。GA_<120>とGA_7の重水素化物は同定されなかった。今回の研究ではオーニソガラムの花序において、ジベレリンに1,2位の二重結合が導入される生合成段階を確定することは出来なかった。

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi