研究概要 |
本年度の研究実績 1.アメリカの代表的な森林教育機関の現地調査 9月に10日間の日程でアメリカの代表的な森林(環境・野外)教育施設を視察調査した。調査対象は,野外教育発祥地であるSOC(New Jersey School of Conservation,モントクレア州立大学附属施設),(2)民間団体が運営する有数の野外教育施設であるYMCA Frost Valley(New York州),(3)環境教育プログラムが最も進んでいると言われるYosemite国立公園(California州)の3ヶ所。プログラムの実地視察や諸資料の収集,スタッフへの聞き取り調査等により,多くの知見を得ることができた。 2.こども向けの森林教育プログラム開発と実践 鹿児島大学演習林において,小学生を対象とした企画「森と遊ぼう」および小学校の総合学習と連携した「こども森林教室」を実施した(計11日間)。特に「こども森林教室」では,アメリカでの調査結果を参考に新しいプログラムを開発,実践した。その成果についてはアンケート調査により調べた。 3.指導者養成プログラムの開発と実践 鹿児島大学農学部林学コース3年生を対象とした授業「森林教育入門講座」において,小学生を対象としたキャンプ「夏・森学期!」を学生たちが企画運営した。また,上記「こども森林教室」の指導者として学生が参加するなど,総合的な実践を体験させた。また,垂水市教育委員会および環境教育NPOと連携して,教員向けのワークショップを実施した。これらの成果については受講者へのアンケート調査等により調べた。 4.研究成果の公表 本年度の研究成果については,第115回日本林学会(4月)で発表予定。
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