研究課題/領域番号 |
14560125
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 東京農工大学 (2003-2004) 京都府立大学 (2002) |
研究代表者 |
石川 芳治 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (70285245)
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研究分担者 |
三好 岩生 京都府立大学, 大学院・農学研究科, 助手 (40240949)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | 砂防・治山堰堤 / 堆砂地 / 植生遷移 / 森林面積率 / 土壌 / 微地形 |
研究概要 |
1938年の阪神大水害以来65年の間、砂防および治山事業が積極的に実施され、現在までに約600基の砂防、治山堰堤が建設されてきている兵庫県南部にある六甲山系のうち、中央部の約80km^2の地域を調査対象地として選定した。この調査対象地域においては住吉川を始めとする主要な13河川の流域内に1999年時点で砂防・治山堰堤291基が存在した。1969年、1979年、1989年、1999年の4時期に撮影された航空写真および神戸市の都市計画図(縮尺1/2500)を用いて砂防・治山堰堤の堆砂地内の植生を判読した。その結果堰堤完成からの年数が少ないと堆砂が進んでいないために元の森林が残されていたり、また一旦伐採されても堆砂の影響が少ないため森林の再生が早く進む傾向が認められた。また、堆砂地の面積が大きいほど森林面積率は低い傾向が認められた。これは堆砂地が大きいほど堆砂地内での流路の変動が起こり易く、草地として適する条件の面積が増加するためと考えられる。 さらに、堆砂地内の植生の種類や土壌の特徴を詳しく検討するために、京都府和知町の上和知川と綾部市の上林川および六甲山系の住吉川、芦屋川、都賀川、有野川に設置された砂防・治山堰堤17基について現地調査を実施した。各堆砂地において植生の種類と微地形、土壌および日射条件などについて調査を行った。調査結果から堆砂地内ではヤナギ、アカシア、オオバヤシャブシ等の先駆的な樹種が多く生育している。堆砂地内の土壌は粒径が大きく、このため保水力が弱いために全体として周辺の斜面の土壌に比較して乾燥傾向にある。また、土壌の肥沃度も低いために植生の遷移の速度は小さい。さらにこれらの調査成果を基に堆砂地内での植生遷移のモデルを作成した。
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