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2003 年度 実績報告書

金属との複合化による木質由来炭素の高・多機能化-メソ細孔を有する高結晶炭素の製造

研究課題

研究課題/領域番号 14560128
研究機関北見工業大学

研究代表者

鈴木 勉  北見工業大学, 工学部, 教授 (20125389)

研究分担者 藤原 政司  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30229075)
清水 祐一  苫小牧工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (80142694)
山田 哲夫  北見工業大学, 工学部, 助教授 (40091558)
沖本 光宏  北見工業大学, 工学部, 助手 (00113704)
高橋 行雄  北見工業大学, 工学部, 助教授 (60125391)
キーワードニッケル触媒 / 炭化 / 結晶炭素 / メソ細孔 / カルシウム
研究概要

無添加(None),Ni添加(Ni),Ni+Ca添加(Ni+Ca)木材を昇温速度10℃/minとしてHe気流中700,750,800,850,900℃で1h炭化し,液体,気体の生成及び炭化物の表面積,細細孔構造,炭素の結晶性を調査した。Ni2%はNoneよりH2とC02発生量が多く(それぞれ1.6,1.2倍),油分(液体生成物中のアセトン可溶分)は900℃では多く,油分中の酢酸割合APは温度にかかわらず高かった(Noneは6-7%,Ni2%は8-9%>。また,Ni2%炭はNone炭よりBET表面積SAは小さい(None炭は700-900℃でほぼ400m2/g,Ni2%炭は700,800,900℃でそれぞれ400,320,160m2/g)が,メソ細孔割合MPP(直径2-50nmのメソ細孔の占める体積と全細孔容積の比)が高く(None炭は700-900℃で60-45%,Ni2%炭は850,900℃で約95%),850と900℃では結晶炭素(T成分)が生成した。Ni4%ではNi2%よりH2とC02発生量が僅かに増加し,APは11-12%まで増加したが,SA, MPP, T成分の発達には大差はなかった。一方,Ni2%+Ca1%のH2とC02発生量はNi2%の1.1-1.2倍で,APは16-20%であり,900℃のNi2%+Ca1%炭のT成分の発達は同温度のNi2%より劣るが,SAは大きくMPPは96%であった。Ni4%+Ca2%はNi2%+Ca1%とSA, MPP, T成分の発達はほぼ類似であったが,H2発生量はNi2%+Ca1%の1.2倍で,APは30-44%と非常に高かった。以上の結果から,Ni単独添加でもH2発生量とAPの増加,MPPの増大を伴うT成分の生成が観測されるが,Caの共添加は,熱分解域を800℃以上の高温に移行させることで標記目的のメソ細孔とT成分の同時選択的発達を可能とした。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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