研究概要 |
哺乳類で免疫賦活作用のあるDNAのモチーフとして知られている5'-AACGTT-3'を含んだ2種類のODNs(ODN A=GCT AGA CGT TAA CGTT;ODN B=ATC GAC TCT CGA ACG TTC TC)をコイの筋肉内に1、10,100マイクログラム/kg/fish注射した。その後、腎臓の白血球の活性化を貪食能とNBT法で、血清中のリゾチーム活性をEllis(1990)の方法で測定した。 その結果、CpGモチーフ含んだDNAを注射したコイの腎臓の白血球の貪食能は、コントロール魚に比べて有意な増加が確認された。さらに白血球のNBT活性も有意に増加した。また、血清中のリゾチーム活性もCpG-ODNsを注射した魚において増加が認められた。ODN BはODN Aよりも高い免疫賦活作用を示した。これらの結果よりDNAのCpGモチーフはコイの非特異的免疫応答を増強する作用があることが示された。
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