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2004 年度 実績報告書

アルファルファの根系の発達と機能に及ぼすアンモニア態窒素と硝酸態窒素の影響

研究課題

研究課題/領域番号 14560229
研究機関南九州大学

研究代表者

廣瀬 大介  南九州大学, 環境造園学部, 助教授 (80269125)

キーワードアルファルファ / アンモニア態窒素 / 根系 / 根数 / 硝酸態窒素 / 施肥窒素 / 窒素濃度 / pH
研究概要

これまでの研究によって窒素濃度30ppm以上のアンモニア態窒素を施用した場合、硝酸態窒素施用に比べ、アルファルファ根系の分枝程度が大きく劣ることを明らかにした。しかし,オオムギ,トウモロコシなどでは、硝酸態窒素施用に比べ、アンモニア態窒素施用の生育が劣るのは、窒素吸収に伴う培地pHの急激な低下が一因であることが報告されている。このため,窒素濃度30ppm以上における根系発達の差は,アルファルファの窒素吸収特性によるものではなく,培地pHの低下より生じたことも考えられた。そこでこの点を明らかにすべく,自動pH調節装置を用いて培地のpHを5.5,6.5,7.5を正確にコントロールし,再度,アンモニア態窒素と硝酸態窒素をそれぞれ窒素濃度20ppmから40ppmまで10ppm刻みで変えて施用してそれぞれの根系発達を調査した。
その結果,基準区となるpH6.5,窒素濃度20ppmでは,これまでの報告のようにアンモニア態窒素施用の方が硝酸態窒素施用に比べ,乾物重,根長,根数,分枝根1本あたりの長さのいずれも優れた。しかし,pH6.5,窒素濃度30ppmでは,硝酸態窒素施用の方が乾物重,総根長及びの分枝根1本あたりの長さが優れた。一方,pH6.5,窒素濃度40ppmでは,施肥窒素の化合形態の違いによって乾物重,根長及び分枝根1本あたりの長さに差は見られなかったが,根数は,アンモニア態窒素施用の方が多くなった。
また,pH5.5及び7.5ではいずれの窒素濃度においても施肥窒素の化合形態の違いによる乾物重と根長に差は見られなかった。
これらのことから,培地の窒素濃度30ppm以上の時,硝酸態窒素を施用したアルファルファの根系発達がアンモニア態窒素施用したものに比べ,優れたのは培地pHの低下の影響でないことが示唆された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] アルファルファの硝酸還元酵素の特性について2004

    • 著者名/発表者名
      廣瀬 大介
    • 雑誌名

      日本作物学会九州支部会報 70

      ページ: 53-56

  • [雑誌論文] 施肥窒素の化合形態と培地pHの違いがアルファルファ(Medicago sativa L)の根系発達に及ぼす影響2004

    • 著者名/発表者名
      廣瀬 大介
    • 雑誌名

      日本草地学会誌 70・別

      ページ: 196-197

  • [雑誌論文] 水耕栽培したアルファルファ(Medicago sative L.)幼植物の分枝根発達に及ぼすアンモニア態窒素と硝酸態窒素の影響

    • 著者名/発表者名
      廣瀬 大介
    • 雑誌名

      日本草地学会誌 (印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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