研究課題
基盤研究(C)
リボザイムはRNAを塩基配列特異的に切断することができる。従って、このリボザイムの機能を用いれば、遺伝子発現をmRNAレベルで制御できる可能性がある。今回の研究では、このリボザイムをブタのオーエスキー病の原因ウイルスであるPseudorabies virusのRNAに対して設計し、その遺伝子をブタに導入することでPseudorabies virus抵抗性のブタを作出が可能であると考えられることから、Pseudorabies virusのIE180及びEPO遺伝子のRNAに対するリボザイムの設計と、その切断能力を試験管内で検証した。その結果、設計したリボザイムは、全長鎖のIE180及びEPO遺伝子のRNAを切断することができた。また、このリボザイムをブタ培養細胞に導入してPseudorabies virus抵抗性を調べたところ、ある程度の抵抗性を示した。しかしながら、近年、リボザイムよりも、効果的に遺伝子発現抑制が可能とされているRNAiを用いた方が、より強いウイルス抵抗性が期待できると考え、RNAiを用いたウイルス抵抗性の実験を行うことを計画した。ところで、今回標的としたIE180遺伝子のGC含量は約80%と非常に高く、また、EPO遺伝子のGC含量も高い。このGC含量の高い遺伝子の転写物は非常に強固な高次構造をとっていると考えられ、また、導入するsiRNA自身も高次構造をとる可能性もあることから、これらのRNAは非常に難易度の高い標的であると考えられる。従って、この標的に対して精力的な研究を展開することで、ウイルス耐性動物作出に関する重要な知見が得られると思われる。
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